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【ツィンマーマン】ストラディヴァリ貸与終了 買取提案は拒否

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2月26日、ニューヨーク・フィルハーモニックと共演するシベリウス:ヴァイオリン協奏曲。

はたしてフランク・ペーター・ツィンマーマンは、この曲を愛器のストラディヴァリで弾くことができるのだろうか?

2度の買取提案が拒否された

ツィンマーマンに1711年製ストラディヴァリ “レディ・インチクイン” を貸与しているドイツの州立銀行「ウェストLB」が実質破綻し、破綻処理にあたる承継会社がこの楽器を含む美術コレクションの競売を検討している問題で、これまでにツィンマーマン側から楽器の買取提案が2度出されたものの、拒否されていたことが明らかになった。クラシック情報ブログ「スリップディスク(“Slipped Disc”)」 が 伝えた。

「スリップディスク」によれば、ツィンマーマンへの楽器貸与期間は本年の2月20日まで。貸与期間終了時にツィンマーマン側が楽器を買い取れる契約になっており、これまでにすでに2度、ツィンマーマン側から独自の見積り額での買取が提案されたが、貸主の承継会社側がこれを拒否したという。

提案拒否にはさらなる高額での競売落札を目指したい承継会社側の思惑が見え隠れするが、競売による美術コレクションの流出を避けたい地元州政府との協議は継続しており、コレクションの行方は今のところ解決の糸口が見えていない状況だ。

2月26日~28日、ツィンマーマンは、ニューヨークのリンカーンセンター エイヴリー・フィッシャー・ホールで、サカリ・オラモ指揮ニューヨーク・フィルハーモニックとシベリウスのヴァイオリン協奏曲を共演する。

13年間愛奏してきたストラドではなく、急遽、別の楽器の貸与を受けて演奏を行うことになるのか?

演奏されてこそ真の価値を生む楽器がマネーゲームに翻弄され、著名ヴァイオリニストの演奏活動にまで支障を及ぼしてしまう。

そんな展開が憂慮される事態になりつつある。

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photo : Wikimedia Commons

 悲観的な人は風に文句を言い、楽観的な人は風向きが変わるのを待つが、現実的な人は帆の向きを風に合わせる。
(The pessimist complains about the wind; the optimist expects it to change; the realist adjusts the sails)

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