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【子供の習い事】頑張る母親を父親はどうサポートすべきか?

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子供の習い事に付き合うのは 主に母親の役割。

そんな家庭が多い中、普段は関わりの薄い父親が、子供の習い事にどう接したら良いのかと悩むケースが見受けられます。

自宅練習についつい入れ込み過ぎて、子供を強く叱ってしまう母親の姿を見て、「もっと言い方があるだろうに」などと勝手な批評を口にするお父さんへ。

ヴァイオリンに打ち込む家庭について書かれた、金言に満ちた以下の文章を贈ります。

ここには、子供の習い事すべてに通じる、父親の大切な役割が書かれています。

「あんなに叱っては子供が練習しなくなる」と嘆く父親

ほとんどの家庭では、自宅練習をさせているのは母親です。週1回のレッスンに連れてくるのもほとんどが母親です。

父親と顔を合わせるのは、発表会やコンクールで年に1度あるかないかです。

中にはピアノやチェロが弾ける父親もいて、伴奏をしてもらったり合奏をしたりと、うまく父親を参加させている母親もいますが、大概はレッスン代や楽器を買うとき以外は蚊帳の外です。

仕事から帰ってくると、練習は終わっている。土日にはゆっくり休みたいのに、妻は「練習に休みなんてないのよ」と言って騒音公害が始まる。

テレビも練習の邪魔だと居間から追い立てられて、ゆっくり見せてもらえない。

発せられるのは聞くに堪えない罵詈雑言で、もっと冷静にできないものか、あれでは子供が反抗して練習しなくなっても当たり前だ、自分ならもっと上手くやるのに・・・

しかし下手に首を突っ込んで妻ともめても面倒だ。

「そんなに言うならあなたやってよ」と押し付けられても、そんな時間は取れないし。

これが大抵の父親の心情ではないでしょうか。

「最前線」で戦い続けているのは母親

ただし、ここで押さえておいて欲しいのは母親の境遇です。

男親のほうが冷静、というのは必ずしも当てはまりません。

「頑張れ、頑張れ」「お前より上手い子はいないんだから」と言い続けて、子供をつぶしてしまった父親は何人もいます。

母親がのめり込むのは毎日毎日時間と労力を注いでいるからで、父親が冷静でいられるのはその渦中から距離を置いているからです。

所詮は他人事なわけで、だからこそ冷静な判断も下せるのです。

しかし、「自分は冷静だ」と誇示するあまり、母親の心情も考えずにただ批判する、あるいは「お母さんは行き過ぎだよなあ」と無意識のうちに子供の機嫌を取っている、そんなことはないでしょうか。

頑張っても母親は褒められることはない

母親は毎週レッスンで子供が叱られるのを目の前で見ています。

小さいうちは熱を出したり、学校行事で一日弾けなければハラハラし、注意をメモして帰り、漏れがないように毎日なんとか練習させて連れて行けば、反対のことを言われる。

「だってママが」「弾くのはママじゃなくて君だろう」などと、レッスンでは顔から火の出るような思いもします。

上手くいけば子供にお褒めの言葉がありますが、「お母さん、よくやりましたね」とは言って貰えません。(これは熱心な母親ほどのめり込むので、指導者の側がなかなか言えないことが多いのです)

時には「お母さん、あまりうるさく口出ししないで下さい」と宣言され、「ここまでになったのは私が毎日頑張ったからなのに」との愚痴も募り、何か人格を否定されたような思いに駆られます。

「好きで金切り声を出しているわけじゃない。他に誰がやってくれるの? 夫は手を汚さずにきれい事を言うだけ。先生は他に上手い生徒さんが一杯いて、うちの子をどこまで評価してくださってるのか。誰も私の気持ちなんかわかってくれない」と孤独感に悩むこともあります。

「親業」は誰にとっても初めての経験

男親は仕事が中心となりがちで、取引先を含め全方向から厳しく批判されたり評価されたりしています。つまり、もまれ慣れていると同時に評価もしてもらえる。

しかし親業は、特に「音楽をやる子の親」業は、演奏家だろうと音楽教師だろうと皆、素人です。

その渦中にいる母親が「金切り声」をあげたり、一見些細なことに取り乱すのは、慣れないことがあまりに多いからと言えます。

慣れないながら子供のヴァイオリンは5年も続いている。昔に比べれば上手になってきた。

自分も子供も誉めてやりたいが、先生は「これからが本番」と要求がきつくなる、あるいは更に音高向けの先生にかわってレッスンのやり方もすっかり変わってしまった。

これから先どうしよう、もう既に自分の手には負えなくなっているのでないか?

たとえ先生から「もうなるべくひとりで練習させてください」と言われないまでも、小学校高学年になればそんな思いも胸をよぎります。

「レッスンにはついて来ないで下さい」と言われれば泣く泣く踏ん切りもつきますが、そうでない場合は、「上手くいかなければ自分の責任になる」との思い込みから抜け出すことが難しくなります。

教師の側としては、ここまでくれば黙って見ていて、時々生徒の様子を知らせる程度のつかず離れずのフォローが欲しいのですが、その「あうん」の呼吸はなかなか難しいのかもしれません。

妻には愛を

だからこそ「妻には愛を」と言うのです。

5年もかけてここまで続けさせてきた妻を「金切り声」と批判するのではなく、「お母さんが頑張ったからこんなにいい音になったんだよねえ」とその労をねぎらってあげてください。

子供を誉めるなら「お前も母さんのしごきに耐えて頑張ったから」とユーモアにくるんで二人一緒に誉めてあげてください。

遅かれ早かれ子どもは母親の下から離れて教師と一対一で向き合うことになります。

その闘いを経て自分の音楽を確立していくわけで、その大事な時期に背後で親同士が無視、あるいは批判しあっていていいわけがありません。

「自分が音楽をやっているせいで、家庭が暗い。だからやめます」と言われるほど悲しいことはありません。

妻が愚痴をこぼしたら正論で対抗せずに聞いてあげてください。

呑気・楽天家を装ってなだめてあげてください。

「まあ、おいしいものでも食べに行こうよ」と二人で外食でもしてください。

そうやって信頼関係ができればこそ、さりげないひと言も妻の耳に入り、徐々に気持ちも切り替えていけるものです。

地道な努力を見ていてくれる家族がいること

ある父親は発表会だったかコンクールだったか、終了後の祝いの席で開口一番、子どもを誉めるより先に「お母さんにお礼は言ったのか?」と訊いたそうです。

母親は思いがけない言葉にうろたえて、「それは○○ちゃんが頑張ったから。お父さんにも迷惑かけたわね」と言いました。

生徒はあとで「なんだか母とふたりでうるうるしちゃいました」と言っていましたが、なかなかできることではありません。

惜しみなく楽器にお金をかける父親、ピアノの伴奏をしてくれる父親、コンサートやオペラに連れて行ってくれる父親のどれよりも、これまで毎日地道な世話をしてきた母親を理解し認めてくれる父親の姿勢こそが不可欠です。

格好悪くても地道な努力を見ていてくれる家族がいる。

その思いがこれからの子どもの長い道のりを支える糧となるはずです。

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 悲観的な人は風に文句を言い、楽観的な人は風向きが変わるのを待つが、現実的な人は帆の向きを風に合わせる。
(The pessimist complains about the wind; the optimist expects it to change; the realist adjusts the sails)

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