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【藝大】合否判定基準に言及-令和2年度音楽学部募集要項

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「合格基準点」・「楽器の枠」・「実技の順位付け」

東京藝大が、令和2(2020)年度音楽学部入試の学生募集要項を公式サイトに掲載した。

今回の募集要項には、これまでほぼベールに包まれていた合否判定基準について、従来よりも踏み込んだ記述が見られる。

注目されるのは以下の3点だ。※募集要項の「7.試験科目一覧および合否判定方法・基準」より

音楽に関する基礎能力検査、副科ピアノ、センター試験は、最終合否判定に用い、得点が当該受験年度の基準点に満たない者は不合格とする
実技試験が重視され、それ以外の成績は最終判定に用いることはわかっていたが、今回、各分野の合格基準点が存在し、それに満たないと不合格になることが明らかにされた。

最終合否判定では専攻内における楽器種の人数のバランスを考慮することがある
専攻楽器の合格者数に一定の枠があるだろうことは従来予想されていたが、今回大学側がその存在を認めた。

合否判定の順位付けの方法を開示
実技試験と最終の合否判定における順位付け表が開示された。この表が今回最も注目すべきものだろう。

弦楽は1次、ピアノは2次を重視

その表中にある弦楽・ピアノ・管打楽器各専攻の順位付けの方式を以下に示しておこう。

【弦楽専攻】
・第1次合否判定:第1回専攻実技試験(100点)の高得点順
・第2次合否判定:第1回専攻実技試験(100点)および第2回専攻実技試験(100点)の合計点(200点)の高得点順
・最終合否判定 :第1回専攻実技試験(100点)、第2回専攻実技試験(100点)の合計点(200点)の高得点順

【ピアノ専攻】
・第1次合否判定:第1回専攻実技試験(100点)の高得点順
・第2次合否判定:第2回専攻実技試験(100点)の高得点順
・最終合否判定 :第2回専攻実技試験(100点)の高得点順

【管打楽器専攻】
・第1次合否判定:第1回専攻実技試験(100点)の高得点順
・第2次合否判定:第2回専攻実技試験(100点)の高得点順
・最終合否判定 :第1回専攻実技試験(100点)、第2回専攻実技試験(100点)の合計点(200点)の高得点順

弦楽専攻は1次の成績が2次と最終合否に50%の割合で影響するが、ピアノは2次重視で、1次の成績は2次・最終合否には影響しない。管打楽器は最終合否に1次の成績を反映させる方式だ。

ピアノの2次重視は、課題曲の構成と分量からある程度予想できたことだが、弦楽は1次の出来が最終合否にもかなり影響することが明らかとなった。

ヴァイオリンでは1次の音階とパガニーニの出来が重要になってくるだろう。

入試日程

今回発表された募集要項の「入学試験実施日程表」(別表2)によると、器楽科ピアノ・弦楽器・管打楽器の専攻実技第1回試験は、2020年2月25日(火)~27日(木)の各日10時~。第1次合格者発表は、ピアノ・弦楽器が2月28日(金)16時以降、管打楽器が3月2日(月)16時以降となっている。

また、第2回試験はピアノと管打楽器が3月3日(火)~5日(木)各日10時~、弦楽器が3月4日(水)・5日(木)各日10時~、第2次合格者発表は3専攻とも3月6日(金)16時以降。

翌3月7日(土)10時から、聴音書き取り・楽典・新曲視唱・リズム課題・副科ピアノの試験が実施される。

最終合格者発表は、3月12日(木)14時以降となっている。(専攻楽器毎のより詳細な日時、注意事項等は、試験期間中に掲示される)

「東京藝術大学入試情報サイト」

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