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【藝大】 令和2年度 東京藝大入試 課題曲発表

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第2回はドヴォルザーク

10月3日、令和2(2020)年度の東京藝術大学(以下、藝大)音楽学部 入学者選抜試験の試験内容及び課題曲が発表された。(声楽科は9月6日に発表された)

発表によれば、器楽科ヴァイオリン専攻の実技課題曲は、第1回(1次)がカール・フレッシュ:スケール・システム ハ短調とパガニーニ:24のカプリース 第22番、第2回(2次)はバッハ:無伴奏ソナタ 第3番 第3楽章(ラルゴ)とドヴォルザーク:協奏曲 第1楽章。

第1回は、2015〜2019年度に続き、音階+パガニーニの組み合わせ。2014年度に音階+イザイ:無伴奏ソナタという “サプライズ”があったが、それ以降は完全に藝大の定番路線へと回帰した。

一方、第2回はドヴォルザークの協奏曲。手元にデータのある過去12年間では初の出題となった。

器楽科 弦楽器 ヴァイオリン専攻

【第1回】

(A)音階
カール・フレッシュ:スケール・システム (Carl Flesch:Scale System) より ハ短調( c-moll)で、次のイ、ロ、ハ、ニ、ホ、ヘの各種を下記に参照し、譜例の通り演奏すること。

(イ)音階,分散和音,分散 3 度,半音階
(ロ)3 度の重音
(ハ)6 度の重音
(ニ)8 度の重音
(ホ)フィンガード・オクターヴ
(ヘ)10 度の重音

※すべてレガートとし,スラーは譜例に従うこと。 フィンガリングは自由とする。

(B) Paganini:24 Caprices Op.1 より
第22番 ヘ長調

※Minore の繰り返しはなし、Da Capo はあり。

(注)演奏は(A)(B)の順とする。
すべて暗譜とし、使用する楽譜の版は特に指定しない。
時間の都合により一部を省略させることがある。

【第2回】

(A)J. S. Bach:無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番 ハ長調 BWV1005 より 第3楽章 Largo

(B)A.Dvořák :ヴァイオリン協奏曲 イ短調 作品53より
第1楽章 Allegro ma non troppo – Poco meno mosso-Quasi moderato

(注) 演奏は(A)(B)の順とする。
すべて暗譜とし、使用する楽譜の版は特に指定しない。
(B)は伴奏付きで演奏する。
(伴奏者は本学で用意する。伴奏者の同伴は認めない。伴奏合わせは試験直前に行う。)
時間の都合で一部省略させることがある。

「2020年度 東京藝術大学音楽学部・別科入学者選抜試験 試験内容及び課題曲」(PDFファイル)(東京藝大入試情報サイト)

減少に転じた志願者数の回復なるか?

2020年度の器楽科全体の募集人員は、例年通り98名。この98名のうちの若干名が、2019年11月に試験を行う音楽学部SSP(Special Soloist Program)「飛び入学」による募集となる。

尚、募集4年目となった2019年度(2018年11月実施)の「飛び入学」は、志願者がゼロだった。制度が始まった2016年以降の合格者は、ヴァイオリン専攻の1名のみに留まる狭き門となっている。

【飛び入学】
2018年度:2名受験、合格者なし
2017年度:2名受験、合格者1名
2016年度:4名受験、合格者なし

器楽科の2019年度入試は、志願者423名のうち、99名が最終合格し、競争率は4.27倍だった。

【器楽科】
2018年度:志願者438名、最終合格106名、競争率4.13倍
2017年度:志願者447名、最終合格102名、競争率4.38倍
2016年度:志願者412名、最終合格102名、競争率4.04倍
2015年度:志願者429名、最終合格 99名、競争率4.33倍

また2019年度の器楽科ヴァイオリン専攻は、志願者49名、1次合格32名、2次合格26名、最終合格は22名だった。

【ヴァイオリン専攻】
2018年度:志願者60名、1次合格33名、2次合格25名、最終合格23名
2017年度:志願者56名、1次合格36名、2次合格28名、最終合格20名
2016年度:志願者44名、1次合格30名、2次合格26名、最終合格23名
2015年度:志願者46名、1次合格27名、2次合格22名、最終合格18名

ヴァイオリン専攻の志願者は2017年・18年と増加したが、2019年は減少に転じた。2020年度の回復なるか、動向が大いに注目される

尚、2019年7月に発表された入学者選抜要項によれば、2020年度入試の弦楽器 専攻実技第1回は、2020年2月25日~27日、第2回は3月4日・5日。音楽に関する基礎能力検査(聴音書き取りと楽典の筆記試験、新曲視唱とリズム課題の実技試験)と副科ピアノの実技試験は3月7日に実施される。

2020年度入試の専攻楽器別のより詳細な日時等は、2019年12月上旬に公表される「学生募集要項」(ウェブ掲載のみ)に記載される「入学試験実施日程表」で明らかとなる。

「2020年度(令和2年度)入学者選抜要項」(PDFファイル)(東京藝大入試情報サイト)

藝大入試 過去12年間の第1回と第2回の課題曲の変遷

  • 平成20年(2008年)実施
    ・第1回 音階+パガニーニ:カプリース24番
    ・第2回 バッハ:無伴奏パルティータ1番ブーレ+メンデルスゾーン:協奏曲ホ短調1楽章
  • 平成21年(2009年)実施
    ・第1回 音階+バッハ:無伴奏ソナタ3番ラルゴ・アレグロアッサイ
    ・第2回 メンデルスゾーン:協奏曲ホ短調1楽章
  • 平成22年(2010年)実施
    ・第1回 音階+バッハ:無伴奏パルティータ3番プレリュード+パガニーニ:カプリース20番
    ・第2回 チャイコフスキー:協奏曲1楽章(カデンツァの終わりまで)
  • 平成23年(2011年)実施
    ・第1回 音階+バッハ:無伴奏ソナタ1番フーガ
    ・第2回 パガニーニ:協奏曲1番1楽章(カデンツァなし)
  • 平成24年(2012年)実施
    ・第1回 音階+パガニーニ:カプリース9番
    ・第2回 バッハ:無伴奏パルティータ3番ルール+プロコフィエフ:協奏曲1番1楽章
  • 平成25年(2013年)実施
    ・第1回 音階+パガニーニ:18番
    ・第2回 バッハ:無伴奏パルティータ3番ガヴォット+メンデルスゾーン:協奏曲ホ短調1楽章
  • 平成26年(2014年)実施
    ・第1回 音階+イザイ:無伴奏ソナタ4番1楽章
    ・第2回 バッハ:無伴奏ソナタ1番シチリアーノ+ヴュータン:協奏曲5番1楽章(カデンツァの前まで)
  • 平成27年(2015年)実施
    ・第1回 音階+パガニーニ:23番
    ・第2回 バッハ:無伴奏パルティータ1番ブーレ+メンデルスゾーン:協奏曲ホ短調1楽章
  • 平成28年(2016年)実施
    ・第1回 音階+パガニーニ:4番
    ・第2回 バッハ:無伴奏パルティータ1番サラバンド+チャイコフスキー:協奏曲1楽章
  • 平成29年(2017年)実施
    ・第1回 音階+パガニーニ:24番
    ・第2回 バッハ:無伴奏パルティータ2番アルマンド+シベリウス:協奏曲1楽章
  • 平成30年(2018年)実施
    ・第1回 音階+パガニーニ:11番
    ・第2回 バッハ:無伴奏ソナタ2番グレイヴ+メンデルスゾーン:協奏曲ホ短調1楽章
  • 平成31年(2019年)実施
    ・第1回 音階+パガニーニ:9番
    ・第2回 バッハ:無伴奏パルティータ3番ルール+メンデルスゾーン:協奏曲ホ短調1楽章
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 ヴュータンは壮大なスタイルで書きました。その音楽はどこをとっても豊かでよく響くものです。自分のヴァイオリンをよく鳴らそうと思うなら必ずヴュータンを弾いてほしいですね。

ウジェーヌ・イザイ(List

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