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【超神童伝説】 9歳でBBC響とブラームスVn協奏曲を共演

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神童だった少女時代からの演奏活動歴は、実に70年以上。

20世紀のレジェンド、イダ・ヘンデルがインタビューでブラースム:ヴァイオリン協奏曲について語った。(Source : “The Strad”

9歳、まるでイザイが弾いているような

私が人前で最初にブラームスを弾いたのは、9歳の時。1938年9月、プロムス(Proms)のコンサートで、ヘンリー・ウッド指揮BBC交響楽団と共演した時でした。こんな子供にブラームスが理解できるわけがないと誰もが思ったことでしょう。

イダ・ヘンデルの生年は1923年~28年まで諸説ある。

インタビューでは1928年説に立っているが、かりに1923年生まれで当時14歳だったとしても、ブラームスを弾く年齢としては極めて早い。しかも、プロムス という大舞台である。

私は純粋に本能のままに弾きました。ブラームスを弾くのに必要なものは、持って生まれたこの本能です。魂で感じ取るもの、資質のない人には教えることができないものです。

この時の指揮者ヘンリー・ウッドは、イダ・ヘンデルの演奏に感銘を受けて、後にこう書いている。

「彼女があの協奏曲を見事な響きと情感で弾きこなすのを聴いていると、まるで私の横で旧友イザイその人が演奏しているのではないかと思ったほどだ。」(ジャン=ミシェル・モルク著『偉大なるヴァイオリニストたち』 ヤマハミュージックメディア P247~248)

“本能で弾く” は正解だった

ブラームスのスコアを研究し、他の演奏家の演奏を聞くようになった20歳の頃に、イダ・ヘンデルは、ある結論に辿り着く。

今までこの曲については、多くのことを本能で感じるままにやってきましたが、それらはすべて正解だったということがわかりました。一部演奏効果を出すために、解釈を変更する部分はあったのですが。

力強く、同時に哀感と叙情性に富んだブラームスの協奏曲。

ロマンチックな第2楽章を弾くと、今でも涙が出るというヘンデルは言う。

感情を引き出せなければ、ブラームスを弾いていることにはなりません。でも同時にこの曲は、とてつもないパワーと音量を必要とします。弱々しい奏者は弾くことができません。モーツァルトやベートーヴェンならごまかしがききますが、ブラームスはそうはいきません。ブラームスはとても男性的な音楽、もちろん女性が弾けないわけではありませんが。そう、男勝りの音楽なのです。

偉大な指揮者の思い出

ブラームスの第1楽章、雄大なスケールで始まる第1主題提示部。協奏曲のオープニングでは、指揮者とオーケストラの真価が問われる。

本当に優秀な指揮者は数えるほどですが、私はオットー・クレンペラー、サイモン・ラトル、セルジュ・チェリビダッケと共演する特権を得てきました。大きな協奏曲では、オープニングが良くないと、全体が台無しになってしまいます。良い提示が良い展開を呼び起こします。ベートーヴェンの協奏曲ではクレンペラーが最高でした。ブラームスはチェリビダッケの力強さと叙情性に感服しました。

1952年、イダ・ヘンデルはチェリビダッケ指揮ロンドン交響楽団とブラームス:ヴァイオリン協奏曲を録音した。

極めて要求度が高いと評判で、とても辛口で、結果には決して満足しないというチェリビダッケとの共演だったが、彼はヘンデルのやりたいことをすべて認め、受け容れたという。

何度も彼は「イダ、こうしたほうがいいんじゃないか?」と言いましたが、彼は私に同意し、私のやり方に従ってくれました。大変名誉なことで驚きました。なぜそうしてくれたのかわかりませんが、今でも誇りに思っています。

photo by Amanda Slater

イダ・ヘンデルは、2015年1月22日~31日までスイス・ベルンで開催される 「第1回ボリス・ゴールドシュタイン国際ヴァイオリンコンクール」 の審査員を務める。
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 弦だとか弓の毛だとか、そんなことを意識しているようじゃだめなんだ。ヴァイオリンは弾くものじゃなく、歌うものだ。

レオポルド・アウアー(List

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