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1711年製ストラディヴァリ、再びツィンマーマンのもとへ

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貸与していた銀行の破綻処理のため、競売にかけられる可能性が報じられていたツィンマーマン愛用のストラディヴァリ。

手元を離れた愛器が、1年半ぶりにツィンマーマンのもとに返ってくる。

州政府が買い取り、ツィンマーマンに貸与へ

1711年製ストラディヴァリ “レディ・インチクイン(Lady Inchiquin)”。

フランク・ペーター・ツィンマーマンがドイツの州立銀行から貸与され、13年間愛用したこの楽器が、実質破綻した州立銀行の承継会社の意向で、他の2つの楽器(※)と400点の美術品コレクションと共に競売にかけられる可能性があるというニュースが伝わったのは2015年2月のことだった。(※)1684年製ストラディヴァリ “エクスクロール(exCroall)”と1860年製アントニオ・ロッカのチェロ

ツィンマーマンは、承継会社に対して愛器の買い取りを打診したが、価格が折り合わず、結局、楽器を返却する事態に追い込まれた。

2016年7月4日、ドイツのメディアは、ノルトライン=ウェストファーレン州が新たな買い手として浮上し、ストラディヴァリと300点の美術品コレクションの買い取り契約が締結されたと報じた。(参照

買い取り価格は総額で約3000万ユーロ(33億3000万円)。

州政府の文化大臣は、ストラディヴァリはツィンマーマンに貸与され、美術品コレクションは以前と同じく一般公開される予定としている。

ツィンマーマンは現在、2016年1月から貸与されている、1727年製ストラディヴァリ “ジェネラル・デュポン グリュミオー” を使用している。

“The Strad” のインタヴューでは、グリュミオーの声を持つそのストラディヴァリに心を動かされつつも、「私は今も尚、“レディ・インチクイン” の音を取り戻したいと思っています。長年、レナータ・テバルディを愛してきた人が、マリア・カラスに心変わりすることはないでしょう」と、13年間愛奏し続けた1711年製ストラディヴァリへの断ち難い想いを語っていた。

辛い別れの後、1年半ぶりに戻ってくる愛器。

再会を果たしたツィンマーマンの音楽は、さらに豊かに進化していくに違いない。

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 弦だとか弓の毛だとか、そんなことを意識しているようじゃだめなんだ。ヴァイオリンは弾くものじゃなく、歌うものだ。

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