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“藝大” にライバル? シンガポール国立大の「国際コン」戦略

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世界ブランド “藝大” を目指すと宣言した東京芸大にとって、アジア圏での新たなライバルが出現しつつあると言えるのかもしれない。

シンガポール国立大学の音楽学部に位置付けられる 「ヨン・シュウトウ(Yong Siew Toh)音楽院」

設備面ではすでに日本の音大を凌駕していると言われるこのシンガポール最大の音楽院が、シンガポールの「国家芸術評議会(National Arts Council)」 や複数の財団、慈善事業家らの強力なサポートの下に、新たな国際ヴァイオリンコンクールを創設した。

2015年1月10日~21日にシンガポールで開催される 「第1回シンガポール国際ヴァイオリンコンクール」

世界から優秀な教授陣と留学生を迎え入れ、ソフト面でもアジア一の地位を獲得したい。そんな思惑を秘めた同音楽院のグローバル戦略の一環と言えそうだが、背景には、経済のみならず文化・芸術分野でも国際的なハブ都市への躍進を目指すシンガポール政府の戦略も見え隠れする。

優勝賞金は50,000ドル(約540万円)。第2位 25,000ドル、第3位 15,000ドル、第4位 6,000ドル、第5位 5,000ドル、第6位 4,000ドルと、伝統ある他のメジャー国際コンクールに勝るとも劣らないレベルにある。

しかも入賞の6名には、楽器収集家として世界的に知られるリン・ケイ・メイ( Rin Kei Mei)夫妻の「リン・コレクション」から、稀少な銘器が貸与される。

150挺以上を所有すると言われるこの「リン・コレクション」からは、すでに「ヨン・シュウトウ音楽院」の学生らに対して、グァルネリ・デル・ジェス、ガダニーニ、ベルゴンツィなどを含む30挺ほどのヴァイオリンが 貸与されているという実績 があるが、同コンクール開催を契機に貸与の輪が世界の若手奏者へと広がっていくことになる。

また、同音楽院は世界中の音楽関係団体・会社との提携関係を拡大しており、今回のコンクール優勝者にはナクソスレーベルとの録音契約の他に、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(同音楽院と長期的な戦略的パートナーシップを締結)、タイ・フィルハーモニー管弦楽団、インド交響楽団など世界のオーケストラと、少なくとも8回のコンサート契約を結ぶ権利が与えられるという。

“New Singapore-based Violin Competition Offers Winners International
Performance Opportunities, Recordings and Loan of Fine Violins”
(PDFファイル)

3年に1度開催される同コンクールには、今後世界中から有望な若手奏者が集結する。

新興ながら芸術文化の発信拠点としてのシンガポールへの注目度は、今後どんどん高まっていくことになるだろう。

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 ヴュータンは壮大なスタイルで書きました。その音楽はどこをとっても豊かでよく響くものです。自分のヴァイオリンをよく鳴らそうと思うなら必ずヴュータンを弾いてほしいですね。

ウジェーヌ・イザイ(List

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