Violinear

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「去年の予選のアッコーライ、素晴らしかったです」

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コンクールへの挑戦も回を重ねてくると、参加者に顔見知りの親子が増えてきます。

「ああ、あの子だわ」「ああ、あのお母さんねえ」 容姿・衣装・演奏・言動など様々な要素から記憶再生装置がスイッチオン。顔と名前が一致するためには、コンクールのプログラムや結果発表が手がかりになります。

こちらは「たしかどこかで見たことがある」くらいの記憶しかないのに、お相手は、こちらの顔と名前まで完全に把握している場合もあります。

ビデオ撮影OKの発表会やコンクールなどでこちらの演奏を完全録画。過去のもののコレクションさえあり、演奏へのコメント付きで保存されている。ライバルリストに「要注意」と書かれ、マークされている・・・。このような場合もあるかもしれません。

さて、親も子供も、顔見知りとなった次の段階は、言葉を交わすようになるのが通常の人間関係です。しかし、実力を競っている間柄同士。そこに親子で絡んでいるという特殊な事情もあって、仲良しになるのはかなり難しいことです。

あいさつや何となくのお天気の話から入って、双方の実力を暗黙に認め合う関係の中で、会話を継続させていく。そういう間柄になれればよいのですが。

つかず離れずで言葉を交わせる間柄は、コンクールという闘いの場とはいえ決してデメリットにはなりません。コンクールのささいな事務や運営面での疑問のあれこれについて、言葉を交し合える当事者の方がいれば、即、問題解決可能です。

子供は純真ゆえ、本当は何も考えていないのですが、表面上何を考えているのかわからない不気味さを漂わせてしまいます。お相手のお子様が嫌な目付きでわが子を一瞥。わが子も何も考えず、その一瞥に反射的ににらみ返す。他意はまったくありませんが、雰囲気がよろしくありません。そこをうまく和ませるのがお母様の役割です。

「まあ、そのドレス素敵ですね。 お手製でいらっしゃいますか?」と笑顔でお相手のお母様に話しかけてみましょう。

やがて音高・音大まで続くかもしれない長いライヴァル関係。ステージ外ではあくまでも明るく友好的に接していくことが必要です。

photo credit: Marcus Vegas via photopin cc

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 弦だとか弓の毛だとか、そんなことを意識しているようじゃだめなんだ。ヴァイオリンは弾くものじゃなく、歌うものだ。

レオポルド・アウアー(List

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