Violinear

スポンサーリンク

【コンクール】 控え室の悲喜こもごも

4_640px-Badminton_Theater_Dressing_Room

なぜか周囲の演奏が皆上手に聞こえてしまう

コンクールの出番前の控え室で、練習するわが子の音がまったく耳に入ってこない。

お子様だけでなくお母様の緊張も極に達する控え室では、よく起こりがちな現象です。

緊張を抑え、努めて耳を澄ませても、周囲で他の子の音が何重にも渦巻いているような状況では、たとえ間近にいても、わが子の音だけを取り出してクリアーに聞き取ることなど不可能です。

そして、他の子の仕上がり具合が気になって気になって仕方がないという、耳がダンボ状態のお母様の場合は、不思議なことに、わが子の音は忽然と耳から消え失せ、他の子の音ばかりがバンバン聞こえてくる始末。

こちらのほうは3声でも4声でも、クリアーに聞き分けられるから何とも不思議なものです。そして概ね、周囲の演奏が皆とても上手に聞こえてくるのです。

こんな時は、お子様と一緒に一旦、控え室を出ましょう。直前に弾き込みすぎるのはよくありませんし、他の子の音を聞きすぎるのもよくありません。深呼吸をして、柔軟体操でもしてみてはいかがでしょうか。

もちろん、お母様。トイレの個室に楽器を持ち込んで弾くなどということは御法度です、念のために。

photo by Fvonglower

控え室の「勝った!」は、本番では「負けた・・・」

5_640px-Arc_Triomphe_2010
控え室では、聞こえてくる他の子の演奏が、たいしたことないように思える時もあります。

「うちの子の音が一番輝いて聞こえるわ。やった、勝った!」

思わず気の早い凱歌をあげたくなることもあります。

しかし、本番の舞台では何が起こるかわかりません。

緊張で思わぬミスをしたり、精彩を欠いた演奏になってしまったり。本番で「負けた・・・」という結果になることもありえます。

一方で、周囲から発せられる音の勢いに完全に圧倒されて、控え室では「負けた・・・」と感じていても、ホールの舞台で弾かれると、うまいと思っていた子の音は案外汚くて、弓を弦に押し付けてゴシゴシとやっているだけ。結局その子は予選通過ができなかったという場合もあります。

ことほどさように、控え室で自分のお子様と他のお子様の演奏を客観的に聞き分けて、その優劣の判断を下すというのは相当に困難なことです。

控え室では音響も万全ではなく、舞台上の緊張感も全くないのだから、確かなことは全くわからない程度に考えておくほうがいいでしょう。

一種異様な出番前の緊張をコントロールするための智恵のひとつです。

photo by Incola

スポンサーリンク
 ヴュータンは壮大なスタイルで書きました。その音楽はどこをとっても豊かでよく響くものです。自分のヴァイオリンをよく鳴らそうと思うなら必ずヴュータンを弾いてほしいですね。

ウジェーヌ・イザイ(List

スポンサーリンク
Return Top