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コンクールで拍手するのはどうも気が引ける

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「学生音コン」東京大会の予選・本選では、演奏前後の拍手はごく自然に起こります。

もちろん拍手とは裏腹に、客席に渦巻いている情念(?)はいかばかりか、とも思いますが、ともかく演奏者への激励とねぎらいの意思表示が自然とわき起こるのは気持ちがいいものです。

しかしながら、すべてのコンクールがこのような状況であるわけではありません。観客席にコンテスタントとその家族しかいないようなコンクールでは、ちょっと嫌な雰囲気になることがあります。

演奏者が舞台に出てきて、伴奏者と共に一礼したのに、拍手がパラパラとしかこない。このパラパラ状態は、拍手をした人に、次のような感想を与えます。「私だけ拍手していると、なんとなく目立つ。」 「家族でもないのに拍手するのは変かな。」

やがて、演奏順が進んでいくにつれ、拍手をする人が1人減り、2人減りパラパラがハラハラに、そして、ヘリヘリに・・・ やがて演奏前の拍手はなくなってしまいます。そして演奏後に送られる拍手もそれと共に、少なくなっていきます。最後は、拍手しているのは1~2人。つまり付き添いの家族のみという状況になってしまいます。

それも、なぜか周囲の静寂に思いっきり気兼ねして、まるで内緒話のようなコソコソとした拍手が聞こえる程度。「何となく目立つ」という客席全体の消極的な気分から作り出された拍手のない空間。かわいそうなのは、舞台上で必死に頑張っている演奏者です。

これでは、「コンクールは演奏会ではなく厳粛な審査の場。拍手はむしろしないほうが、普通なのだ」と状況を正当化するような人が出てくることにもなりかねません。

拍手を忌避するような雰囲気のあるコンクールでは、ぜひ、目立つような大きな拍手を送るようにしましょう。つられて拍手する人は必ずいます。コンテスタントが実力を発揮するための暖かい雰囲気作りは、客席の側の仕事ではないかと思います。

photo credit: tec_estromberg via photopin cc

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 ヴュータンは壮大なスタイルで書きました。その音楽はどこをとっても豊かでよく響くものです。自分のヴァイオリンをよく鳴らそうと思うなら必ずヴュータンを弾いてほしいですね。

ウジェーヌ・イザイ(List

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