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【Violingo】 白本

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白本【しろほん】

ママ友コミュニティにおいて新規参加者から、

シロホン3巻にホーマン。歴4年。ダンスィです。

との自己紹介があった場合、おけいこヴァイオリン界の住人であるならば、これを

シロホン(木琴)を盛んに弾く、豊満な、れっきとした4年生で、ダンスの得意な子です。

等と誤って解釈する人はほとんどいないだろう。

「白本」は、その白い表紙に由来して、『新しいバイオリン教本1~6』(兎束龍夫、篠崎弘嗣、鷲見三郎編・音楽之友社)を指して用いられる。

戦後の日本のヴァイオリン教育界の重鎮3教授による「合議」によって編まれた本書は、初版発行が1964年。

「新しい」教本は今や「古典的」教本となった。

表紙が灰緑色だからといっても決して「灰緑本」とは呼称されない『鈴木バイオリン指導曲集1~10』(最近は1~6までインターナショナル準拠の新版が出ている)、表紙の色は巻によって赤・緑・茶・灰と変幻自在の『篠崎バイオリン教本1~4』(篠崎弘嗣編)と並んで、初級~中級のおけいこニストにとっての教則本3大バイブルのひとつとなっている。

「白本」と「鈴木」は基本的に曲集、「篠崎」は音階、エチュード(カイザー短縮版)を含んだ総合教材の性格が色濃い。

また「白本」は5巻から6巻に至るレベルの「ぶっ飛び」方が特徴的で、まともに取り組もうとすれば、まさに頭が真っ白になりかねない難壁が待ち構えている。

5巻でヴィオッティ23番、ローデ8番。しかし6巻になると、いきなりヴィエニヤフスキ「華麗なるポロネーズ1番」、パガニーニ「モーゼ変奏曲」、ヴィターリ「シャコンヌ」、サラサーテ「チゴイネルワイゼン」と高難度の曲・大曲が目白押しとなり、クリアーできた学習者が本当にいるのだろうかという疑問がわく。(実際にはこのレヴェルまで来れば、「白本」を離れ、協奏曲等の楽譜を購入してレッスンを受けるケースがほとんどだろう)

初級段階ならともかく、中級段階ともなれば、「白本」は音階(小野アンナ「ヴァイオリン音階教本」、カール・フレッシュ「スケールシステム」)、エチュード(「カイザー」→「クロイツェル」)、さらにはテクニック系の教本(「セブシック」、「シュラディック」)等と併用して使用されるのであり、「白本」の巻のみで学習進度を表示するのは適切ではない。

補足

「ホーマン」: 「ホーマン:ヴァイオリン教本1~4」のこと。クリスティアン・ハインリッヒ・ホーマン(1811‐1861)が著した教本で、1~3巻まではすべて第1ポジションで、親しみのある歌やメロディーを先生との二重奏で習得していく。

photo by Andrew Bossi

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 弦だとか弓の毛だとか、そんなことを意識しているようじゃだめなんだ。ヴァイオリンは弾くものじゃなく、歌うものだ。

レオポルド・アウアー(List

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