Violinear

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コンクールの客席で-楽器商のヒソヒソ話 ①

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演奏・拍手

「いい音。これはおたくの楽器?」

「はい、A先生門下です。本体は600ですが。弓がいいんですよ、250。」

「鳴らせる子なんでしょうねえ。中にはロッカ(Rocca)やプレッセンダ(Pressenda)持ってる出場者もいるって聞きますが。」

「さあ、さすがにそれはほとんどないでしょうね、借りてる場合は別にして。ファニョーラ(Fagnola)、スカランペラ(Scarampella)、ビジャッキ(Bisiach)あたりはいるかもしれませんが。」

演奏・拍手

「コンテンポラリーで、100~150ってとこでしょうか。」

「比較的今年はそのクラスを見かけますね。しかし、弓にはもっと投資したほうがいい。」

「ヴァイオリンらしい音が出せないと、中学生の部からはきつくなるかもしれません。小学生の部は楽器を鳴らしきっていない子がほとんどです。」

「B門下では、本体400アップ、弓150アップが、フルサイズ購入額の水準との噂ですが、つけこんでませんか、Cさんは。」

「Cさんところは、もともと値付け高いし。それで商売やれるんだから、うらやましい限りですね。」

演奏・拍手

「4分の3? いい音、出してますね。」

「分数でも出せる子は出せるんです。楽器はあまり関係ない。」

「そういう子が、モダンの比較的いいのを持てば、楽器の本領発揮。より良くなるということですね。」

「楽器はあくまでも “より良くする” ものであって、もともと悪いものを良くすることなどできません。」

「楽器だけ良くても、だめということですね。」

「でも、わが子にはできるだけいい楽器を、と考えるのが親心でもあるわけで。」

「私たちの商売も、そこで成り立っているわけです。」

photo by Jorge Royan

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 ヴュータンは壮大なスタイルで書きました。その音楽はどこをとっても豊かでよく響くものです。自分のヴァイオリンをよく鳴らそうと思うなら必ずヴュータンを弾いてほしいですね。

ウジェーヌ・イザイ(List

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