Violinear

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メンデルスゾーンも弾けた ホームズのヴァイオリンの腕前

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ホームズのヴァイオリンの腕前はどれほどのものだったのでしょうか。

シリーズ最初の長編 『緋色の研究』(※注) で、ワトソンがホームズの人物紹介をするくだりて、少し具体的にそれに触れた箇所が出てきます。

ワトソンによれば、ホームズはかなりの難曲を弾きこなすほどの腕前で、時にはワトソンのリクエストに答えて、メンデルスゾーンの「歌の翼に」やワトソンのお気に入りの曲を弾いてくれたといいます。

しかし、自分が好きなように弾く時は、曲らしい曲や聴き覚えのある旋律すら弾くことはなかった点が、この名探偵のその他の嗜好や趣味と同様、特異なところであったようです。

肘掛け椅子にもたれて、目を閉じる。そして膝の上に立てかけたヴァイオリンをぞんざいに掻き鳴らす。

弦の音は時に朗々と、憂いを帯び、また夢見るようでもあり、喜び湛えることもありました。

それはホームズが今とらわれている思考を明らかに表すような音でしたが、果たしてそれが思索の助けとなるのか、単なる気まぐれな即興にすぎないのかは、判然としません。

そうした自分勝手の独奏にワトソンはいらいらしてくるのですが、ホームズはいつもきまって、まるで我慢の埋め合わせをするかのように、最後にワトソンのお気に入りの旋律を流麗に奏でて演奏を終えるのでした。

そうかと思うと、霧が立ち込め、どんよりと曇った朝。かかえる事件も陰鬱で、ワトソンもふさぎ込まずにはいられない時に、ホームズだけは何故だか意気軒昂で、クレモナのバイオリンや 、ストラデヴァリウスとアマティの違いについて、延々とおしゃべりを続けることもあったといいます。

※注

『緋色の研究』というタイトルですが、原文は『A Study in Scarlet』。この Study の訳語には諸説あります。「研究」ではなく、文学や美術における習作・スケッチの意味に近いとして、「習作」とする翻訳もあるようです。また、ホームズがヴァイオリン愛好家だった点を重視して、音楽における「習作」、つまり練習曲やエチュードがふさわしいとして、「エチュード」の訳語を採用する例もあります。青空文庫では『緋のエチュード』となっています。

photo by File:Holmes playing violin.jpg – Wikimedia Commons

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 ヴュータンは壮大なスタイルで書きました。その音楽はどこをとっても豊かでよく響くものです。自分のヴァイオリンをよく鳴らそうと思うなら必ずヴュータンを弾いてほしいですね。

ウジェーヌ・イザイ(List

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