Violinear

スポンサーリンク

現代版シャーロック所有のヴァイオリンは中国製

Sherlock_logo_2_
シャーロック・ホームズを現代のロンドンに蘇らせた英BBC製作の大ヒットドラマ 「SHERLOCK シーズン3」 の放映(NHK・BSプレミアム)は2014年6月に終了しましたが、番組中でシャーロックが弾くヴァイオリンは、シャーロックとジョン・ワトソンがウェールズのカーディフ市にある楽器店に赴いて、購入したものです。

なぜなら楽器店のホームページに、ジョンからのお礼のメッセージが残されているからです。

“Cardiff Violin” (6番目のメッセージに Dr. John H. Watson とある)

先日、私の友人のシャーロック・ホームズがそちらでヴァイオリンを購入させて頂いた件で、彼に代ってお礼を申し述べたいと思います。彼自身がお礼を申し上げるべきところですが、実際、彼はその種のことをやりたがらない人間なものですから。

あなた方は、誰もが「気難しい」と感じる彼に、過分なほど辛抱強く接して下さいました。そのことにもお礼を申し上げたいと思います。特に、彼が手に取る楽器の一つ一つの歴史を推理すると言ってきかなかったり、弓に以前使われていた松脂が何なのかをいちいち特定しようとしたりした時、とても上手く対応して下さいました。本当に申し訳ありませんでした。彼はいつもあんな調子で、人をいらいらさせることばかりです。でも少なくとも皆さんは、私のように彼と同居しなければならない立場ではないので、まだ序の口と言ってもいいかもしれません。

私自身はヴァイオリンについてはあまりよくわかりませんが、すばらしい楽器だと思いました。シャーロックが弾いたときの音色は美しく、先日の夜も、私にバッハのパルティータ第1番を弾いてくれたのですが、とりわけ素晴らしい響きでした。彼はこの楽器をとても気に入っており、つまり全く文句を言いませんし、この楽器を弾くと推理がはかどると言っています。それは最高の賛辞に違いありません。

勿論このメッセージは、楽器店とタイアップした番組製作サイドの粋な演出によるものですが、BBCの公式サイト “SHERLOKOLOGY” によれば、シリーズ3で使用したこの楽器は中国製、価格は1200ポンド(約20万円)だということです。お店では同じものをシャーロックの使用楽器として 販売しています。

ちなみに、シリーズ1では同じく中国製で650ポンド(約11万円)、シリーズ2では1880年のドイツのファクトリーメイド物で2000ポンド(約34万円)の楽器が使用されたということです。

コナン・ドイルの原作では、シャーロックは質屋でわずか数万円で手に入れたストラディヴァリウスを所有しているということになっていました。それが本物だったか偽物だったかは謎のままですが、現代のシャーロックが示したのは「愛した楽器であれば中国製でもストラドである」との新解釈だったと思ってみるのも悪くはありません。

ところで気になる「SHERLOCK」の新シリーズ(シーズン4)のほうですが、放映は2016年 との見方もあり、ファンにとってはまたまた長い「シャーロック・ロス」の忍耐の期間が始まったと言えそうです。

photo by RanZag

スポンサーリンク
 ヴュータンは壮大なスタイルで書きました。その音楽はどこをとっても豊かでよく響くものです。自分のヴァイオリンをよく鳴らそうと思うなら必ずヴュータンを弾いてほしいですね。

ウジェーヌ・イザイ(List

スポンサーリンク
Return Top