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書法の勉強不足は勘や気合では補えない

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バッハの演奏に問題が

音高・音大の夏期講習が終了しました。

今年(2003年)の高校受験コースでは、「学生音コン」中学校の部の予選課題曲(バッハ:無伴奏パルティータ3番プレリュードとガヴォット)あるいは本選課題曲(ヴュータン:協奏曲5番1楽章)を弾いた受講生が非常に多かったのですが、やはりバッハは非常に厳しい結果が出ました。

この年代ですと声部の弾き分けまでは要求されませんが、バロックの基本的な書法、リズムはわきまえて弾いていることが聴き手に伝わらなければ評価が出ません。

これは大学受験コースも同様なのですが、しかしこの段階になりますと「自分は弾ける」と思い込んでいる受講生の大いなる勘違いをどう正せばいいものかと、実技個人レッスンにあたる講師は頭を抱えるものです。

今年(2003年)の「日本音コン」にしても、課題曲の殆どがロマン派だから古典は最後のベートーヴェンまで出てこないと高をくくっていると、恐らく1次予選で落ちるでしょう。

古典を消化してこそのロマン派で、その痕跡を楽譜から読み取れないのではアマチュアと変わりがないということになります。

コンサートの受け狙いでロマン派さえ弾ければいいと考えるのは、裏を返せばロマン派さえも正しく弾けないということです。根本のルールを知って、そのうえでコンサートの客層に合わせて味付けを変えるのであれば問題はないのですが。

小学生の頃に神童だ天才だと持て囃されていたとしても、それは所詮過去の話です。

我々日本人でも古典がすべて意味が取れるわけではないのと同様で、専門家を目指すのであればバロック、古典、近代、と書法の勉強が必要で、これは勘や気合、感情で補えるものではありません。

特に地方在住の方は、中2の段階で音高の実技模試と個人レッスンを受け、現状の問題点を把握しておくことをお勧めします。

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photo by Andreas Praefcke

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 弦だとか弓の毛だとか、そんなことを意識しているようじゃだめなんだ。ヴァイオリンは弾くものじゃなく、歌うものだ。

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