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協奏曲のスコアを学べば、全く違う音楽が聞こえてくる

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協奏曲の宝物は “掛け合い” の中に埋まっている

次に取り組む曲が協奏曲と決まってCDを何枚も買う、という行動は殆ど誰もがすることです。

そこで何枚も聞き比べて演奏の品定めをする。大体こんな感じ、という輪郭がつかめれば、器用な人間ならそれなりに弾いてしまう。やはりCDを聴くのは大事だよね、ということになる。

しかし環境を整えても、弾く本人は大抵ソロパートの旋律を追いかけているだけです。

実は協奏曲で聴くべき宝物は、オケパートとの掛け合いの中に埋まっているのですが、本人にその気がないと聴くべきものが聴こえてこないことになります。

プロを目指そうという生徒なら、中学生以上になったら協奏曲のスコアを買って読む勉強をすべきです。

ピアノパート譜ではどうしても鍵盤数の制限がありますから、省略される楽器が出てきてしまいます。

この切り捨てられたパートが、実は曲の鍵を握っている場合があります。

また、ピアノパート譜では見過ごされがちな対位旋律(例えばブルッフのお家芸)や隠れたシンコペーション(時代性が感じられない演奏は大抵これを無視しているからです)が、スコア譜をきちんと勉強することで浮かび上がってきます。

この視点からCDを聴き直してみると、ヴァイオリニストや指揮者が作り出す音楽が、世間一般で言われている評価とは全く違うものに聞こえてくるはずです。

楽器を持たずにCDとスコア譜を眺める訓練を取り入れることで、協奏曲の呼吸が身についてきます。

そして、どの楽器とユニゾンか、この部分はどのソロと絡むのか等々を意識化することで、音色も豊かになっていきます。

現実のオケは木管が音をはずしたり金管が出遅れたりするものですが、理想のオケパートを頭の中で鳴らしながら弾けるかどうかを試すのは、協奏曲を仕上げる際の有効な練習方法のひとつと言えるでしょう。

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photo :Wikimedia Commons

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 ヴュータンは壮大なスタイルで書きました。その音楽はどこをとっても豊かでよく響くものです。自分のヴァイオリンをよく鳴らそうと思うなら必ずヴュータンを弾いてほしいですね。

ウジェーヌ・イザイ(List

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