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【難物】 スピッカートを攻略するために

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【学生音コン】 できていた小学生は3分の1以下

よくコンクールの課題曲に取り上げられるモーツァルトのロンドには2曲あって、ひとつはロンド ハ長調 K.373。これは「日本音コン」の第1次予選の課題曲になったこともあります。(※編集部注: 近年では 第84回(2015年)、第77回(2008年)の第1次予選の課題曲となった)

もうひとつは、ハフナーセレナーデの中のロンドをクライスラーが編曲したモーツァルト(クライスラー編)ロンド ト長調です。これは「第54回(2000年)学生音コン」小学生の部の予選課題曲でした。

この時の予選を聴きましたが、最初の「レドシドレドシド」のスピッカートがマスターできていたのは3分の1以下、あとは一応音が切れているように聞こえたか、全くスピッカートができすにレガートで弾いていたかのどちらかでした。

スピッカートができないとオケには入れない

きちんと習っていないのなら、小学生でできなくても仕方がないでしょう。レガートで弾いても音楽的に勉強することは沢山あるのですから。

ただし、プロを目指すのなら、「ワンボウができなくても可だが、スピッカートができないとオケには入れない」ということを頭に入れておく必要があります。

スピッカートというと、弓を弦に叩きつける、あるいは上下に弾ませているつもり、しかし殆ど音が出ていない、という例が散見されます。

音が出ないのは当然です。弓を「横に」動かさなければ音は出ません。

力を抜けば自然に弓が飛ぶか?

「弓には弾力性が備わっているのだから、力を抜けば自然に弓が飛んでスピッカートになる」といったアドバイスは、なるほどその通りなのですが、それならなぜ、力を入れ、指を硬くして飛ばそうとする生徒が後を絶たないのでしょうか。

それは、力を抜くと弓がコントロールできずにあちこちに行ってしまう、それを防ごうとして手首から先をがっちりと固定してしまうからです。

スピッカートが出てくると、「飛ばさなきゃ」「弾ませなきゃ」という考えで頭がいっぱいになり、後先も考えずにボンボンと弓を跳ね回らせてはいませんか?

スピッカートといえども、まずはじめに「音楽ありき」です。

まずはデタシェで弾けること

譜面にある音楽をまず「・」の記号を取り払ったデタシェの状態で弾けること、これが正しいスピッカートの前提条件となります。

これを充分に練習しないでいきなり弓を弾ませようとしても、どこをどれくらい動かせばいいのか身体が分かっていませんから、弓のコントロールが効かないのは当然のことです。

ここのところを面倒がらず、自宅でじっくり練習することが肝要です。

手首から先を固定しないデタシェで、イントネーションその他に沿った弓の配分ができるようになれば、後は弓にかかっている腕の重さを抜くことによって「表現力のある」スピッカートができるようになります。

この時、自分の弓のどこが最も弾力性に富んでいるのか、その位置を探ることも重要です。

初心者のよくやる間違いは、コントロールが欲しい余りに元弓でさらうことです。もっと弓の中程で試してみる必要があります。

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photo by Patian

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 ヴュータンは壮大なスタイルで書きました。その音楽はどこをとっても豊かでよく響くものです。自分のヴァイオリンをよく鳴らそうと思うなら必ずヴュータンを弾いてほしいですね。

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