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イントネーションを意識させるための簡単な方法

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童謡「チューリップ」を弾かせてみる

「咲いた、咲いた、チューリップの花が~」でおなじみのあの童謡を、小学校高学年から中学生の生徒に弾かせてみます。

たいてい一発では弾けません。

そこで、「イントネーションに気をつけてもう一度弾いてみて」と言います。

これですぐぱっとわかる子、通じない子、色々です。一見ばりばりと弾ける子が実は先生の真似をしていただけ、というのもこれでよくわかります。

「自然なイントネーションが身についている」とはよく言われることですが、無意識にしていることを一旦意識させてみることが必要なのです。

楽譜を見て歌えるからといって訓練しなければ正しいイントネーションで弾けるようにはなりません。歌えているつもりで実は気分だけ、というのはよくある話です。

自分の出している音が果たして正しいかどうか、自分で聴きとって直すにはこれくらいの簡単な曲でトレーニングするに限ります。

楽譜を見て弓の配分、弓の速度が浮かぶようになればあとは早いです。余計なことをしなくても譜面に埋まっている音楽を独力で掘り出せるようになるからです。

小野アンナでもクロイツェルでもイントネーションの勉強は「とても難しいけれど、とても大切なんだよ」と励まして根気良くやらせることが、後伸びを促します。

 

補足:「イントネーション」と「音程」の違い

「イントネーション」(intonation)とは、「歌唱や楽器演奏における、個々の音の高さの正確さ」(「新編 音楽中辞典」-音楽之友社より)の意味である。

一方「音程」(interval)は、「2つの音の高さのへだたり」(同上)である。

つまり、あくまで語義通りの解釈でいけば、先生には次のように叱られるのが正しいはずだ。

ある音を弾いて、次の音を弾いた時に、「合って」いなければ、「だめだめ、そこ、音程!」

一方、曲全体を弾いて、「合って」いなければ、「なんだなんだ、そのイントネーションは!」

後者を「まったく、もう、音程が悪すぎ!」等と言うケースは多いが、正確には「イントネーションに問題あり」であろう。

何となくそう言われたほうが、ソフトで救いがありそうだが、もちろん単なる気のせいに過ぎない。英語でも、 interval is bad 等とは言わないが。

ところで「音程、バッチリ!」は英語で Just intonation! かというと、言い過ぎ。これは「純正律」の意味となる。 Just in tune! と言うべきだろう。

「イントネーション」は、言語の発声の方面では、声の上げ下げ、つまり抑揚を意味する。わかりやすい例が、英語の疑問文は上昇調に、というあれだ。

だから、「イントネーション」と言うと、器楽用語であっても「音の高さの正確さ」を意味するだけではなく、音楽の作り方として、抑揚・起伏をつけるという、さらなる意味の広がりも伴った言葉となる。

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 ヴュータンは壮大なスタイルで書きました。その音楽はどこをとっても豊かでよく響くものです。自分のヴァイオリンをよく鳴らそうと思うなら必ずヴュータンを弾いてほしいですね。

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