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【練習】 親は傍らに付いているべきか?

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専門で行くのなら親の関与は不可欠

昨今は、躾でも勉強でも楽器でも、「子供に自由にやらせるほうが良い」、「親が付いているなんて過保護だ」と考える風潮があるようです。

保護者の方も「ずっと傍に付いているなんてかなわない」、「本当に好きなら自分でやって行くはず」と考えがちです。

ヴァイオリンは趣味で行くと決めておられるのであれば、好きにさせても問題はないでしょう。

他人の耳にどんなに下手に聞こえようと、自分が気持ち良ければそれで良し。本人が満足しているのに、弓を真っ直ぐにせよ、音程が悪い、構成が分かっていないと、他人が言うのはそれこそ大きなお世話です。

しかし、もし専門の道を目指すというのであれば、子供はひとりでいる時よりも周りに親などの大人や年長の「教師」がいる時の方が、大きな能力を発揮するものだということを知っておくべきでしょう。

「ひとりで出来ること」<「他者がいるから出来ること」

子供がひとりでいる時の能力と「教師」と一緒にいる時の能力の差は、「発達の最近接領域(ZPD)」 と呼ばれています。

家では出来ないことでもレッスン室では出来るとか、学校で上級生に励まされる、家で親が付いてやると勉強が進むなどがその例です。

勿論この場合は、子供のZPDの発達を促すような働きかけがあることが肝心です。

素人は口を出さないほうが良いと思っても、レッスンは週一度、後の六日間は家にいますから、家での練習が決定的な意味を持ってきます。

弾いている最中は無我夢中で、弓が曲がっていても本人には分かっていないことが多いのです。

移弦の時も腕が動いているつもりで、実は手首だけでなんとか操作している場合があります。

そんな時に、二の腕を下からポンと押し上げてやったり、ビデオを撮って本人に見せたりすれば、弓が直角かどうか、ポジションチェンジで親指が付いて行っているのか、論より証拠で本人も納得せざるを得ないでしょう。

そこで、本人が努力して直そうとしたら、あまり変わっていないように見えても、「少し出来るようになった」、「音が良くなったように思う」などとほめてあげて下さい。

また、子供の集中力は長時間続きませんから、直らないからと練習時間をずるずると引き延ばすのではなく、「また明日やってみよう」と引くことも重要です。

趣味で行くのか専門で行くのかを決めかねている場合も、良い指導者に巡り会えたのなら、1週間べったりではなくても、出している音を聞いてチェックを入れるなどは意識して行って欲しいと思います。

photo by Dcoetzee

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 弦だとか弓の毛だとか、そんなことを意識しているようじゃだめなんだ。ヴァイオリンは弾くものじゃなく、歌うものだ。

レオポルド・アウアー(List

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