Violinear

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【鬼親⑤】 「私の前で好きなだけお泣きなさい」

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鏡よ、鏡よ、鏡さん

よく、泣き顔で、私の前に立って、姿勢や弓の動きをチェックしてるわ。

だいたい、激しく叱られた後に、

「幼稚園児じゃあるまいし」

「ヴァイオリン習い始めて1週間目に教えてもらったことが、5年経っても、まだできていないじゃない」

「才能ゼロ!」

なんていう止めの一言があって、本人が大泣きに泣く。涙が乾いたあとで、演奏フォームのチェックをしろとのお達しを受けて、私の前にやってくるっていうのがパターンね。

そりゃあ、もう、赤く泣きはらした顔で、鼻汁まで飛び出しちゃって。ヴァイオリンには、よだれと涙の後がベットリくっついて、悲惨な状態。

ほんと、見てられないわ。

だから、魔法の鏡にでもなって、「この世で一番ヴァイオリンがうまいのはあなた」 なんて言ってあげたいくらい。

* このシリーズはすべてフィクションです。

photo credit: h.koppdelaney via photopin cc

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 ヴュータンは壮大なスタイルで書きました。その音楽はどこをとっても豊かでよく響くものです。自分のヴァイオリンをよく鳴らそうと思うなら必ずヴュータンを弾いてほしいですね。

ウジェーヌ・イザイ(List

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