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地下鉄で無視された著名ヴァイオリニスト 7年目の “リベンジ”

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それは7年前、ワシントン・ポスト紙が行った実験企画だった。

1月の寒い朝、ラッシュアワーのワシントンD.C.の地下鉄 ランファン・プラザ駅構内で、野球帽をかぶってストリートミュージシャンに扮したヴァイオリニストのジョシュア・ベル氏が、3億円のストラディヴァリウスで、美しいバッハを奏でた。

チップ投げ込み用に、ヴァイオリンケースを開けて置いてみた。

1時間ほど演奏して、通りかかった人は1070人。

しかし、ほとんどの人が彼に注意を払わず、足を止めたのは27人、稼いだチップは憐憫の証しのわずか32ドルと17セント、拍手はなく、人だかりなど一瞬もできなかった。

もちろん、彼がジョシュア・ベルだと気づく人はひとりもいなかった。

この実験結果が広く報じられてから7年。

去る9月30日12:30、ワシントンD.C.のユニオンステーションで、「地下鉄のジョシュア」は、この屈辱的なストリートパフォーマンスのリベンジに挑むこととなった。

できれば同じ条件でお願いしたいものだったが、今回は「予告」あり。

「ジョシュア・ベル、再び地下鉄で演奏。今回は通り過ぎることはできないでしょう」“Joshua Bell is playing in the Metro again. This time, maybe you won’t pass it up”(“The Washington Post”)

しかも、イスとマイクロフォンも用意され、ベルベットのロープを張った取材エリアまで設けられるという「計画的」パフォーマンス。

それは、話が違うではないか。(リリースするバッハの新譜のセールスも兼ねているらしい)

というわけで、その結果は・・・

“Joshua Bell draws huge crowd at do-over Metro concert”(“Post TV”)

“LISTEN: Famed Violinist Plays Do-Over at D.C. Train Station”(“NBC Washington”)

自らのマスタークラスの宣伝にと、生徒9名とも共演したジュシュア・ベル氏が、信じられないほどの数に膨れ上がった聴衆を見ながら言った。

「ヴァイオリンケースを開けて置いておけばよかったかな。」

photo by Ad Meskens

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 ヴュータンは壮大なスタイルで書きました。その音楽はどこをとっても豊かでよく響くものです。自分のヴァイオリンをよく鳴らそうと思うなら必ずヴュータンを弾いてほしいですね。

ウジェーヌ・イザイ(List

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