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【芸大】 平成29年度 東京藝大入試 課題曲発表

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第1回にパガニーニ24番、第2回にシベリウス

10月6日、平成29(2017)年度の東京藝術大学(以下、芸大)音楽学部 入学者選抜試験の試験内容及び課題曲が、芸大の公式サイトに発表された。

「平成29年度 東京藝術大学音楽学部・別科入学者選抜試験 試験内容及び課題曲の掲載について」(芸大公式サイト)

発表によれば、器楽科ヴァイオリン専攻の課題曲は、第1回(1次)がカール・フレッシュ:スケール・システムとパガニーニ:24のカプリース 第24番、第2回(2次)はバッハ:無伴奏パルティータ 第2番 アルマンドとシベリウス:協奏曲 第1楽章。

第1回は、2015・2016年度に続き、音階+パガニーニの組み合わせとなり、2014年度には音階とイザイ:無伴奏ソナタが出されるという  “サプライズ” があったものの、それ以降は芸高の入試課題曲と同様、定番路線への回帰が鮮明となっている。

【芸高】 平成29年度 東京藝大附属高入試 課題曲発表

一方、第2回は、手元にデータのある過去9年間では一度も出ていないシベリウス:協奏曲 第1楽章が選ばれた。

器楽科 弦楽器 ヴァイオリン専攻

【第1回】

(A)音階
カール・フレッシュ:スケール・システム (Carl Flesch:Scale System) より 変ロ長調(B♭ Major)で、次のイ、ロ、ハ、ニ、ホ、ヘの各種を下記(譜例)を参照し、演奏すること。

(イ)音階,分散和音,分散 3 度,半音階
(ロ)3 度の重音
(ハ)6 度の重音
(ニ)8 度の重音
(ホ)フィンガード・オクターヴ
(ヘ)10 度の重音

※すべてレガートとし,リズムやスラーはハ長調(C Major)に準ずる。 なお重音のスラーは(ヘ)を含め,全て2拍ずつのスラーとする。 フィンガリングは自由とする。

(B) Paganini:24 Caprices Op.1 より
第24番 イ短調(A Minor)
※繰り返しは有りとする。

(注)すべて暗譜とし、使用する楽譜の版は特に指定しない。
時間の都合により一部を省略させることがある。
演奏は(A)(B)の順とする。

【第2回】

(A)J. S. Bach:無伴奏パルティータ第2番 ニ短調(D Minor)BWV1004 より Allemande
※繰り返しは無しとする。

(B) Sibelius:Violin Concerto ニ短調(D Minor)Op.47 第1楽章

(注) すべて暗譜とし、使用する楽譜の版は特に指定しない。
(B)はピアノ伴奏付きで演奏する。
(伴奏者は本学で用意する。伴奏者の同伴は認めない。)
時間の都合により一部を省略させることがある。
演奏は(A)(B)の順とする。

「飛び入学」初年度の結果は?

2017年度の器楽科全体の募集人員は、例年通り98名。この98名のうち若干名が前年11月に試験を行う音楽学部SSP(Special Soloist Program)「飛び入学」による募集となるが、募集初年度の2016年度の「飛び入学」は、4名が受験し、合格者はゼロだった。

器楽科の2016年度入試は、志願者412名のうち、102名が最終合格、競争率は4.04倍。(2015年度は志願429名、最終合格99名、競争率4.33倍)

またヴァイオリン専攻は、志願44名、1次合格30名、2次合格26名、最終合格23名。(2015年度は志願46名、1次合格27名、2次合格22名、最終合格18名)

少子化と依然として厳しい経済環境の中、国際化や早期教育など、芸大が積極的に進める取り組みが志願者数の減少傾向に歯止めをかけることができるのか。今回の志願動向が注目される。

尚、7月に発表された入学者選抜要項によれば、2017年度入試の弦楽器 専攻実技第1回は、2017年2月25日~27日、第2回は3月4日・5日。それぞれで合否が発表され、音楽に関する基礎能力検査(聴音書き取りと楽典の筆記試験、新曲視唱とリズム課題の実技試験)と副科ピアノの実技試験は3月7日に実施される。

2017年度入試の専攻楽器別のより詳細な日時等は、12月上旬に公表される「学生募集要項」(今回からウェブ掲載のみ)に記載される「入学試験実施日程表」で明らかになるものと思われる。

「平成29年度入学者選抜要項」(同上)

芸大入試 過去9年の第1回と第2回の課題曲の変遷

  • 平成20年(2008年)実施
    ・第1回 音階+パガニーニ:カプリース24番
    ・第2回 バッハ:無伴奏パルティータ1番ブーレ+メンデルスゾーン:協奏曲ホ短調1楽章
  • 平成21年(2009年)実施
    ・第1回 音階+バッハ:無伴奏ソナタ3番ラルゴ・アレグロアッサイ
    ・第2回 メンデルスゾーン:協奏曲ホ短調1楽章
  • 平成22年(2010年)実施
    ・第1回 音階+バッハ:無伴奏パルティータ3番プレリュード+パガニーニ:カプリース20番
    ・第2回 チャイコフスキー:協奏曲1楽章(カデンツァの終わりまで)
  • 平成23年(2011年)実施
    ・第1回 音階+バッハ:無伴奏ソナタ1番フーガ
    ・第2回 パガニーニ:協奏曲1番1楽章(カデンツァなし)
  • 平成24年(2012年)実施
    ・第1回 音階+パガニーニ:カプリース9番
    ・第2回 バッハ:無伴奏パルティータ3番ルール+プロコフィエフ:協奏曲1番1楽章
  • 平成25年(2013年)実施
    ・第1回 音階+パガニーニ:18番
    ・第2回 バッハ:無伴奏パルティータ3番ガヴォット+メンデルスゾーン:協奏曲ホ短調1楽章
  • 平成26年(2014年)実施
    ・第1回 音階+イザイ:無伴奏ソナタ4番1楽章
    ・第2回 バッハ:無伴奏ソナタ1番シチリアーノ+ヴュータン:協奏曲5番1楽章(カデンツァの前まで)
  • 平成27年(2015年)実施
    ・第1回 音階+パガニーニ:23番
    ・第2回 バッハ:無伴奏パルティータ1番ブーレ+メンデルズゾーン:協奏曲ホ短調1楽章
  • 平成28年(2016年)実施
    ・第1回 音階+パガニーニ:4番
    ・第2回 バッハ:無伴奏パルティータ1番サラバンド+チャイコフスキー:協奏曲1楽章
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 ヴュータンは壮大なスタイルで書きました。その音楽はどこをとっても豊かでよく響くものです。自分のヴァイオリンをよく鳴らそうと思うなら必ずヴュータンを弾いてほしいですね。

ウジェーヌ・イザイ(List

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