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【芸大】 平成28年度 東京藝大入試 課題曲発表

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例年なみ-第1回は音階+パガニーニ

10月8日、平成28(2016)年度の東京藝術大学(以下、芸大)音楽学部 入学者選抜試験の試験内容及び課題曲が、芸大公式サイトに掲載された。

例年、同内容を印刷した冊子の配布が先行し、その2週間後に公式サイトに掲載されていたが、今年は配布と同じ10月8日にサイトに掲載された。

その後、10月27日に、器楽科ヴァイオリン専攻において2点の補足説明(パガニーニの繰り返しとバッハのドゥーブルの扱い)が追加された。

「平成28年度 東京藝術大学音楽学部・大学別科入学者選抜試験 試験内容及び課題曲の掲載について(芸大公式サイト)

器楽科ヴァイオリン専攻の課題曲は、第1回(1次)が音階とパガニーニ 第4番、第2回(2次)はバッハ:無伴奏パルティータ 第1番 サラバンドとチャイコフスキー:協奏曲 第1楽章。

第1回については長年、音階+パガニーニまたはバッハの組み合わせが定着。2014年度にいきなり音階とイザイ:無伴奏ソナタが出されるという  “サプライズ” があったものの、2015年度は再び例年並みに戻り、音階+パガニーニ23番だった。

2016年度も引き続き同じ音階とパガニーニ(4番)となり、芸高の入試課題曲と同様、定番路線への回帰が印象づけられる結果となった。

【芸高】 平成28年度 東京藝大附属高入試 課題曲発表

第2回は、2010年度以来6年ぶりのチャイコフスキー:協奏曲 第1楽章。

器楽科 弦楽器 ヴァイオリン専攻

【第1回】

(A)音階
カール・フレッシュ:スケール・システム (Carl Flesch:Scale System) より ハ長調(C Major)で、次のイ、ロ、ハ、ニ、ホ、ヘの各種を下記を参照し、演奏すること。

(イ)音階,分散和音,分散 3 度,半音階
(ロ)3 度の重音
(ハ)6 度の重音
(ニ)8 度の重音
(ホ)フィンガード・オクターヴ
(ヘ)10 度の重音

※指定されたスラーを厳守すること。フィンガリングは自由。

(B) Paganini:24 Caprices Op.1 より
第4番
※繰り返しは無しとする。

(注)すべて暗譜とし、使用する楽譜の版は特に指定しない。
時間の都合により一部を省略させることがある。
演奏は(A)(B)の順とする。

【第2回】

(A)J.S.Bach:Partita No.1 ロ短調(B Minor)BWV1002 より
Sarabande
※繰り返しは無しとする。
※ドゥーブル(Double)は無しとする。

(B)Tchaikovsky:Violin Concerto ニ長調(D Major)Op.35
第1楽章 Allegro moderato(カデンツァの終わりまで)

(注) すべて暗譜とし、使用する楽譜の版は特に指定しない。
(B)はピアノ伴奏付きで演奏すること。
(伴奏者は本学で用意する。伴奏者の同伴は認めない。)
時間の都合により一部を省略させることがある。
演奏は(A)(B)の順とする。

来年度も “狭き門” 継続か?

2016年度の器楽科全体の募集人員は、例年と同じ98名だが、今回はこの98名のうち若干名が2015年11月に試験が行われる東京藝術大学音楽学部SSP(Special Soloist Program)[飛び入学]による募集となる。

2015年度入試の器楽科の最終合格者数は99名。2013年・2014年度の106名より7名も減少した。(99名のうちヴァイオリン専攻は18名。2014年度より4名も減少)

合格者が募集定員程度に絞り込まれたわけだが、この傾向は音楽学部の全学科に及んでいる。

【芸大入試2015】 音楽学部 器楽科 99名が最終合格

「狭き門」が顕著となったこの状況に加えて、2016年度は若干名とはいえ「飛び入学」枠が加わることになる。

志願者数の減少傾向が続くものの、芸大入試の選別色は今後もより強まることが予想される。

2016年度入試の弦楽器 専攻実技第1回は2016年2月25日~27日、第2回は3月3日・4日。それぞれで合否が発表され、音楽に関する基礎能力検査(聴音書き取りと楽典の筆記試験、新曲視唱とリズム課題の実技試験)と副科ピアノの実技試験は3月7日に行われる。

聴音書き取りは30分(単旋律1題、複旋律1題、四声体和声1題)、楽典は1時間(和声・楽式等作曲法の内容は含まず)。

新曲視唱は1題(歌詞を伴わない初見唱)、リズム課題は1題となっている。

2016年度入試の日時等詳細は、12月上旬配布の「学生募集要項」に記載される「入学試験実施日程表」で明らかにされる。

「平成28年度入学者選抜要項」(同上)

芸大入試 過去8年の第1回と第2回の課題曲の変遷

  • 平成20年(2008年)実施
    ・第1回 音階+パガニーニ:カプリース24番
    ・第2回 バッハ:無伴奏パルティータ1番ブーレ+メンデルスゾーン:協奏曲ホ短調1楽章
  • 平成21年(2009年)実施
    ・第1回 音階+バッハ:無伴奏ソナタ3番ラルゴ・アレグロアッサイ
    ・第2回 メンデルスゾーン:協奏曲ホ短調1楽章
  • 平成22年(2010年)実施
    ・第1回 音階+バッハ:無伴奏パルティータ3番プレリュード+パガニーニ:カプリース20番
    ・第2回 チャイコフスキー:協奏曲1楽章(カデンツァの終わりまで)
  • 平成23年(2011年)実施
    ・第1回 音階+バッハ:無伴奏ソナタ1番フーガ
    ・第2回 パガニーニ:協奏曲1番1楽章(カデンツァなし)
  • 平成24年(2012年)実施
    ・第1回 音階+パガニーニ:カプリース9番
    ・第2回 バッハ:無伴奏パルティータ3番ルール+プロコフィエフ:協奏曲1番1楽章
  • 平成25年(2013年)実施
    ・第1回 音階+パガニーニ:18番
    ・第2回 バッハ:無伴奏パルティータ3番ガヴォット+メンデルスゾーン:協奏曲ホ短調1楽章
  • 平成26年(2014年)実施
    ・第1回 音階+イザイ:無伴奏ソナタ4番1楽章
    ・第2回 バッハ:無伴奏ソナタ1番シチリアーノ+ヴュータン:協奏曲5番1楽章(カデンツァの前まで)
  • 平成27年(2015年)実施
    ・第1回 音階+パガニーニ:23番
    ・第2回 バッハ:無伴奏パルティータ1番ブーレ+メンデルズゾーン:協奏曲ホ短調1楽章

photo by Tyoron2

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 ヴュータンは壮大なスタイルで書きました。その音楽はどこをとっても豊かでよく響くものです。自分のヴァイオリンをよく鳴らそうと思うなら必ずヴュータンを弾いてほしいですね。

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