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スーパーグローバル“藝大”が熱い-ベルリンフィルより教授招聘

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本気で熱い “藝大力” 構想

2014年9月26日、大学の国際競争力を強化する取り組みを支援する「スーパーグローバル大学創成支援事業」の対象37校が文部科学省から発表され、「タイプB:グローバル化牽引型」に東京芸術大学(以下芸大)が選出された。

「タイプA:トップ型」(年間補助金4億2千万円)には16校が申請し、東大・京大をはじめとする旧帝大と早大・慶大など13校が選ばれ、「タイプB:グローバル化牽引型」(年間補助金1億7千万円)には93校が申請し、芸大など24校が選ばれた。(タイプBでは、一橋大、お茶の水女子大、横浜国立大、神戸大、青山学院大、中央大、同志社大が落選した)

これにより芸大は、今後10年間で17億円の補助金と大学負担金31億円を加えた総予算48億円の事業費を投じて、数値目標を掲げつつ、「国際化」と「大学改革」の推進を図っていくことになる。

芸大が掲げた構想は 「“藝大力” 創造イニシアティブ ~オンリーワンのグローバル戦略~」

「日本学術振興会」の公式サイト で構想調書を閲覧できるが、80ページに及ぶそのプレゼンテーションの中身は、 色鮮やかな概念図・キャッチフレーズ・外来語に溢れ、アンダーラインが随所に引かれ、説得力に富んでいる。

あまりにも盛り沢山な内容のため、読んでいるうちにだんだんと疲れてきて、「お願いだからレジュメ1枚にまとめて!」と思わず叫びたくなる面もあるのだが、ヴィジョンの大きさ、取り組みたい施策の豊富さ、そしてそれにかける意気込みの強さはひしひしと伝わってくる。

まさに、Passion(パッション)が感じられる内容だ。

全体を紹介するのは難しいので、「ヴァイオリニア」では芸大の音楽学部進学を考える学習者が是非とも押さえておきたい点に絞ってレポートすることにしよう。

ベルリン・フィル、ベルリン芸術大学、リスト音楽院より10名の教授陣招聘

まず「国際化」と聞いて、真っ先に思い浮かぶのは客員招聘教授の指導体制だ。近年はヴァイオリン専攻では教授1名が1年で交替する状況が続いていた。

構想では、「これまでテンポラリーに実施していた招聘教員による指導を恒常化」させ、海外から一線級のアーティスト等をユニットとして誘致するとしている。(構想調書14ページ)

音楽表現分野では、「コアユニット」として「ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」、「エクステンションユニット」として「ベルリン芸術大学」「リスト音楽院」等を挙げ、合わせて10名ほどの専任教員を年俸制により招聘する。(「コア」と「エクステンション」の違いはよくわからない)

年俸は海外一線級の場合は海外一流大学の相場(2000万円)並みとし、グローバル人材育成のために欧米の有力大学に引けを取らない強力な指導体制の構築をめざす。

現在、すでにユニット誘致候補者を特定しており、本年11月から段階的にユニットメンバーの来日を予定しているという。(構想62ページ)

芸大の平成25年度の外国籍教員数はわずかに10名、全専任教員228名中の4.3%に過ぎないが、まず来年(平成27年)中に、ファインアート、工芸・文化財保存、音楽表現、オペラ声楽、映画、アニメーションの6分野で計60名の専任教員を一気に招聘。これを段階的に増やし、平成35年には外国籍の教員数を全体の28.7%にまで引き上げる計画だ。

招聘された海外アーティストユニット教員は、レッスンだけでなく、学生の留学アドバイスや語学力の向上、海外大学との提携・交流の橋渡し役としても寄与し、芸大グローバル化の中核的存在となる。

こうした指導体制の国際化と並んで、学生の国際化も当然ながら構想に掲げられている。

次回は、学生の語学力強化と留学支援構想を紹介する。
【藝大力②】国際コン実績を重視 英語力はTOEICスコア明示

photo credit: *_* via photopin

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 ヴュータンは壮大なスタイルで書きました。その音楽はどこをとっても豊かでよく響くものです。自分のヴァイオリンをよく鳴らそうと思うなら必ずヴュータンを弾いてほしいですね。

ウジェーヌ・イザイ(List

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