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コンクールを楽しむ際のちょっとしたマナー

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曲間の入退出はなるべく控えよう

「学生音コン」東京大会では、「演奏が始まると、〇番終了まではホール客席から退出できません」とのアナウンスが入る。

入場については、ホール出入口に控える「ドアマン」の誘導に従って、粛々と曲間での入場が繰り返される。入場が可能なのだから、退出もよかろうと、曲間での退出を試みる人もいる。概ね許容されているようだ。

コンクールだから、様々な事情がある。

演奏を終え、ホール客席で待つ保護者のもとに急ぐため、あるいはライヴァルの演奏を聴くために、曲間で入場する出場者。

控え室にわが子を残してきたものの、心配になって、もう一度様子を見に行かねばと、曲間で退出する保護者。

だが、コンクールといえども、一種の演奏会、少なくとも演奏会のレッスンの場と考えれば、言わずもがなのマナーが存在すると考えることもできる。

曲間での入場は、一層の緊張を持って実行されなければならない。

なるべく入場口付近、あるいは比較的空いている前方の席に目星をつけておく。沈着に判断、俊敏に行動。躊躇なく、決めた席に座る。

勝負は、前の出場者が拍手で送り出された後から、次の出場者が舞台中央に立つまでの、本当に短い時間である。

あの「雑音」にも要注意

客席に座ってからも、安心はできない。

心地よい「響き」に身を任せるあまり、心地よい「イビキ」が生み出されるようでは、当然にヒンシュクを買ってしまう。

1日がかりのコンクールである。お昼近く、あるいは夕方の時間帯になると、出場者の演奏に交じり合うように、神々しき「福音」が聞こえてくることもある。

「福音」って、まさか、ミューズ(音楽の女神)が降臨?

いえいえ。

ギュル、ギュルと。

そう、「腹音」である。

一度「腹音」の兆候が現われると、気になって、演奏を聴くどころではなくなってくることを経験者は知っている。

自分の耳にも聞こえるギュルギュルだから、両サイドの客席に座る人にも、絶対聞こえているだろうなあ。

ああ、鳴るなら、せめて演奏がフォルテッシモ、重音の部分、あるいはピアノがガンガン低音を弾いている時に、鳴って欲しい。何とか誤魔化せるから、等と考え始めると、実に不思議な事に、ピアニッシモや休符のタイミングで、必ずあいつは鳴る。間違いなく、鳴り響く。それが人生だ。

ヴァイオリン以外も聴こう

あるコンクールの地区大会での受賞者記念コンサートで、こんなことがあった。

このコンサートはヴァイオリン以外の楽器、ピアノや管楽器の出演者もいたが、ヴァイオリンの出演者の演奏が終ると、退席してしまった親子連れが目立った。ヴァイオリンケースを背負っていた子が多かったので、これからレッスンがあったのかもしれない。

が、もしそうでなければ、ヴァイオリン以外の演奏も是非聴いて欲しかった。それは、これから音楽を学んでいく上で、必ず役に立つはずだ。

そして何よりも、ガラコンサートでは、出演者に対する敬意と礼儀として、(表彰式はともかくとして)全員の演奏を聞いてから退席するという心遣いがあっても良かったのではないかと思う。

photo by Jorge Royan

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 ヴュータンは壮大なスタイルで書きました。その音楽はどこをとっても豊かでよく響くものです。自分のヴァイオリンをよく鳴らそうと思うなら必ずヴュータンを弾いてほしいですね。

ウジェーヌ・イザイ(List

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