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「コンクールは結果ではなく目指すべき目標」(ジョシュア・ベル)

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近年、マスタークラスでの指導機会も多いヴァイオリニストのジョシュア・ベル氏が、コンクールの意義について語っています。(Source : “The Violin Channel”

コンクールについては、よく質問されます。「役に立つのか?」「受けるべきなのか?」「信じられるのか?」と。

私はとても幸運なことに、国際コンクールを受ける必要がありませんでした。受ける前にヴァイオリニストとしてのキャリアをスタートできたからです。

コンクールのことを考えると、複雑な気持ちになります。

少年の頃はいくつかのコンクールに出場しました。そのうちのひとつに優勝したことが私の人生を変えました。

セブンティーン誌・ゼネラルモーターズ社主催のコンクールでの優勝の副賞が、リッカルド・ムーティ指揮のフィラデルフィア管弦楽団と共演することだったのです。そこで私の人生の進路が変わりました。

確かに私はコンクールには感謝していますが、コンクールには正しい方法で接するべきだと考えます。

ジョシュア・ベル氏は12歳の時(1980年)に、ニューヨークのメドウマウント夏季音楽講習会で、イヴァン・ガラミアンに師事しました。その頃のレッスン映像は「ヴァイオリニア」でも紹介しました。

【動画】 名教師ガラミアンがドント練習曲を指導、その生徒は?

1981年には、アメリカ弦楽指導者協会主催の 「第2回全米ソロコンクール」 でグランプリを獲得し、夏休みにスイスでヘンリク・シェリングのレッスンを受けるための奨学金を得ました。

同年には 「第6回スタルバーグ弦楽コンクール」 でも優勝しています。

翌1982年、インディアナ大学のジョーゼフ・ギンゴールドに師事していた14歳のベル少年は、セブンティーン誌・ゼネラルモーターズ社主催の「第1回全米コンチェルトコンクール」で優勝し、副賞として、リッカルド ・ムーティ指揮のフィラデルフィア管弦楽団の1982-1983年シーズンの開幕コンサートに出演、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲 第3番を演奏するというチャンスをつかみます。

コンクールは「目標」 結果は二の次

アメリカの国内コンクールでことごとく優勝し、奨学金や演奏機会を得てキャリアを切り開いてきたそんな自らの過去の経験にもかかわらず、ベル氏はコンクールは結果ではなくあくまでも目標として位置付けるべきだと言います。

最も重要なことはコンクールが目標であるということです。私たちは練習における目標、人生における目標、私たちがそれに向けて取り組めるとても具体的な目標を必要としています。「もし勝てなかったら世界が終わる」などと考えてコンクールに出場すべきではありません。勝者がその後にキャリアを得られるとは限らないことは歴史が証明しています。

並外れた実力を持ったヴァイオリニストでも、過去に主要なコンクールの第1ラウンドを通過できなかった例はいくつもあります。だからコンクールの結果は深刻に受け止めるべきではないのです。

審査のプロセスで、最良の人が選ばれるかと言えば、そうでない場合もあります。すべての審査員が最も欠点が少ないと感じるコンテスタントが選ばれることもあります。時には、突出した才能が頂点に立つこともあります。この時はすばらしいコンクールだと感じますが。

コンクールがどうあれ、音楽は主観的なもので様々な見方が可能です。音楽には正しい姿勢で取り組まなければなりません。

それを目標に取り組むものとしてなら、私はコンクールを人々に推奨します。

photo credit: mitch98000 via photopin cc

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 ヴュータンは壮大なスタイルで書きました。その音楽はどこをとっても豊かでよく響くものです。自分のヴァイオリンをよく鳴らそうと思うなら必ずヴュータンを弾いてほしいですね。

ウジェーヌ・イザイ(List

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