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協議なし・予選の得点加味-「インディ国際」の採点システム

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一部審査員の「影響力」を排除し、採点のみで決定

「インディアナポリス国際ヴァイオリンコンクール」 の採点システムを開発したエンジニアの John MacBain 氏が、アメリカの弦楽情報サイト “The Violin Channel” のインタヴューに答え、「公正な結果を得られる」同コンクールの採点システムの特徴について語っている。

“John MacBain, Computer Scoring System – Indianapolis International Violin Competition [VIDEO]”

同コンクールの採点システムの最大の眼目は、各審査員が独立性を保ち、ラウンド進出や賞の授与に関わる最終決定において、その評価が平等に反映されることにあるという。

各審査員は出場者の演奏、技術、音楽性、演奏家としての資質等の基準に基づき採点し、その得点結果の集計のみによって、審査結果が決定される。

従って、審査員間での協議は一切許されておらず、また、ラウンド進行中は審査員とコンテスタントとの接触も禁じられている。

「有力な審査員が他の審査員に影響を与えてしまうような、伝統的なヨーロッパのコンクールにあるような審査のやり方ではない、完全に審査員が独立したシステムであることが、絶対的に重要なのです。」

賞は、ラウンドを通じたベストパフォーマンスに

また、審査結果に、前ラウンドの採点結果が自動的に反映されるのも、同コンクールの採点システムの特徴となっている。

「例えばセミファイナルの審査は、予選の結果とは切り離して、独立に採点がなされますが、ファイナル進出者6名の決定にあたっては、セミファイナルの得点の70%に予選の得点の30%が加味されます。またファイナルでは、予選15%+セミファイナル35%+ファイナル(古典派協奏曲)25%+ファイナル(ロマン派協奏曲)25%の配点で、受賞者を決定します。」

これによって、「たった今、最良のコンチェルトを弾いたと思われる人」にではなく、「コンクールを通じて良い演奏をした人」に賞が授与されるシステムとなっている。

また、同コンクールでは、審査員は自らに師事しているコンテスタントの採点には加われない。(得点は統計的に処理されるので、審査結果に不利が生じることはない)

同コンクールの採点システムは、すでに「ヴァンクライバーン国際ピアノコンクール」や「クリーヴランド国際ピアノコンクール」、さらにはモスクワの「チャイコフスキー国際コンクール」でも採用されているという。

photo by Serge Melki

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  • コメント ( 3 )
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  1. ひめゆり会

    審査員として自分の生徒に得点を入れないというルールにしても、その審査員が常時低い点数をつければ自分の生徒の平均点はぐっと上がります。その審査員が特定の審査員と組めば点数を操作することは簡単です。一番良いのは、自分が教えている生徒は出場してはいけないというルールにすること以外ないと思います。「ヨーロッパに良くあるような得点操作」というのはおかしいですね。世界中だと思いますよ。

  2. はじめまして。インディアナポリス国際のセミ・ファイナル結果についていろいろと議論がされていますが、ひめゆり会さんの仰るポイントが多く指摘されているようですね。政治的な意図からではないにせよ、自分の解釈・教えた弾き方に近い演奏には自然と高得点を付け、そうでないものはその逆であろうことを考えると、やはり審査員の生徒は出場不可、としないと公平性を保つのは難しいかもしれないですね。やはり、コンクールの結果に惑わされすぎず多くのお客様に愛される演奏が出来るようになること、でしょうか。

  3. ひめゆり会

    インディアナポリスに限らず、明らかにおかしいコンクールを幾つも見て来ました。某コンクールでは某カテゴリーの1位は審査員の師弟云々に限らず初めから決まっているようで、第一ラウンドで落ちるべきレベルの人が1位になりました。その代わり他のカテゴリーでは正当に誰が見ても文句のない人が1位になっていました。あちら側も馬鹿ではありません。ズル半分、正当評価半分くらいに抑えます。今回のインディアナポリスや某年の某国際のようにあからさまにしてしまうのは変な話、まずいのです。受験者もコンクールはこういうものだとわかっているので、その正当評価枠に入り込めるよう、日々切磋琢磨するのです。しかし誰がどう騒いでもコンクールの不公平は今後も多分あまり減少しないかもしれせん。

    受験者に言えることは、あるひとつのコンクールに人生をかけてしまわないことです。
    ひょっとしたら(まあ、多くの場合)ただ単に自分の実力が足らなかったのかもしれません。
    あなたが本当に審査員や観客の心を打てば、取れる場合もとても多いと思います。

 ヴュータンは壮大なスタイルで書きました。その音楽はどこをとっても豊かでよく響くものです。自分のヴァイオリンをよく鳴らそうと思うなら必ずヴュータンを弾いてほしいですね。

ウジェーヌ・イザイ(List

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