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【2013学生音コン】 東京大会小学校の部エントリー数激減

ヴュータン2番楽譜
「第67回(2013年)全日本学生音楽コンクール」バイオリン部門・東京大会・小学校の部のエントリー数が激減した。

9月7日 35名
9月8日 30名
計65名

昨年は91名なので、26名もの大幅減少となった。

ここ7年のエントリー数の推移は、104名→104名→93名→96名→86名→91名→65名(今年)。

出場者数の増減については、10名程度は誤差の範囲内と捉える向きもある。しかし、26名も減少して60名台になるという、ここ何年か見たことのないレベルまで低迷したことについては、何らかの要因があると思わざるを得ない。

本選曲が、過去にほとんど出たことのないヴュータン2番だったからか。しかし、それだけでは、ここまでの減少は説明できまい。

参加費値上げ(2011年に2万円が2万6千円に値上げ※)の影響がここに来てじわじわと効いているからか・・・

※2014年に消費税アップでさらに2万7千円に値上げ。

60名台への低下は実に23年ぶり

ここで過去の東京大会のエントリー数を振り返ってみよう。

今年のように対前年で激減した年で、まず目に付くのは2006年であろうか。

前年の2005年は、課題曲が予選「クライスラー:シチリアーノとリゴードン」、本選「バレエの情景」で、学習者なら誰でも弾きたいと憧れる楽曲となったことで人気化し、実に128名のエントリー数を集めた。

ところが、翌2006年に、いきなり予選が無伴奏化、しかもローデ11番という余りに高すぎるハードルが設定されたため、エントリー数が実に32名も減って、96名となった。

以降、小学校の部の予選曲は、今年(2013年)に至るまで8年連続で無伴奏曲が定着することになったのだが、2006年はまさにその画期となった年でもある。

この2006年の激減は、前年度の「バブル」からの揺れ戻しが、「ローデ・ショック」によりさらに増幅されたゆえと捉えることができるだろう。だが、それだけ減らしてもまだ96名もいるのだ。それと比較すれば、今年の65名が、いかに低い水準かがよくわかる。

1998年〜2003年の6年間は、本選曲が「ブルッフ3楽章」(1998年・2003年)、「ヴュータン4番1楽章」(1999年)、「ヴィエニャフスキ2番1楽章」(2001年)と難曲が続いたために、エントリー数は1997年の99名から、一転して70〜80名台へと沈んだ数年間であったが(底は2001年の70名)、そこから2004年の「クライスラー:コレルリの主題による~」と「ハイドン協奏曲」によって、一気に100名台に乗せて低迷期を脱している。

そして2005年の「バブル」を経て、2006年以降は、かつて難曲視された「ヴェニャフスキ2番1楽章」(96名)や「ヴュータン4番1楽章」(104名)も対策が進んでレギュラーな曲との位置づけになったのか、90〜100名の水準を維持してきた。(2011年の震災+参加費値上げの年でさえ86名を集めている)

そこに今年、「ヴュータン2番1楽章」という、久々に新たな難曲が登場。1990年に67名(本選「ヴィエニャフスキ2番1楽章」)を記録して以来、23年ぶりに60名台へと転落してしまったということになるのだろうか。

しかし1988年に「ヴュータン2番1楽章」が本選曲に出た時は、エントリー数が80名だったことを考え併せると、この極端な減少ぶりは課題曲だけでは説明し切れないようにも思える。

激減の要因は?

ここで、激減の要因と考えうるものを、巷のおけいこママ友会話等も参考に、まとめておこう。

予選曲がバッハ:プレリュードだから

  • ガボットは何となく楽しく弾けそうだが、プレリュードは楽しくない。(どっちも難しいけど・・・)
  • 去年のガボットは長い音符が多かったが、今年のプレリュードは細かい音符がずうっと続く。子供は弾いてると疲れちゃう。

本選曲がヴュータン2番だから

  • やっぱり小学生には難しすぎ。(でも去年のラロだって難しいけど・・・)
  • ラロはきらびやかで分かり易いから子供さんたちには良かった。ヴュータンは渋すぎ。

ヴュータン2番の楽譜が入手できずに諦めた人が多かったから

  • 確かに仙川の売店では売り切れ。銀座のヤマハも売り切れだった。
  • 結局、パリの楽譜屋さんから取り寄せた猛者もいた。
  • レアな曲なので先生も楽譜を持っておらず、コピー譜という奥の手も不可に。

やっぱりエントリー・フィーの値上げも微妙に影響?

  • しかし、近年参加者が増えていると言われる「クラコン」とかも、そこそこな額を取るのであって、そこの数千円の差額が効いて来るとも思えないが・・・

「ヴュータン楽譜入手困難」説は思ってもみなかった新説で頷かされる部分もあるが、諸説どれも、決め手に欠ける感は否めない。

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 ヴュータンは壮大なスタイルで書きました。その音楽はどこをとっても豊かでよく響くものです。自分のヴァイオリンをよく鳴らそうと思うなら必ずヴュータンを弾いてほしいですね。

ウジェーヌ・イザイ(List

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