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【2013学生音コン】 東京大会小学校の部・予選結果レヴュー

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「第67回(2013年)全日本学生音楽コンクール」バイオリン部門・東京大会・小学校の部は、千駄ヶ谷・津田ホールで、9月7日・8日に予選が行われた。

予選課題曲は、バッハ:無伴奏パルティータ 第3番より プレリュード 

65名がエントリー、19名が予選を通過して本選に進出。競奏率は3.42倍だtった。(昨年はエントリー91名、本選進出20名。競奏率4.55倍。一昨年はエントリー86名、本選進出18名。競奏率4.78倍)

対前年比でエントリー数が激減(26名減)し、前年の競奏率をそのまま当てはめれば、本選進出は14名程度となるところだったが、蓋を開けてみれば19名と、過去5年の東京大会小学校の部の本選進出者数の平均(18名)を上回る結果となった。

ここ6年の「本選進出数/エントリー数」の推移は、 17/104→18/93→19/96→18/86→20/91→19/65(今年)

エントリー減で競争率は低下したが・・・

かくして今年の競奏率は3.42倍に低下し、数字的には本選進出への狭き門がやや広がったように思われるのだが、実演を聞いた感想から言えば、全体のレベルが底上げされ、本選通過ラインでの競争はむしろ激化した印象を持った。

「記念受験」「お試し受験」的な位置付けの出場はほとんど見受けられず、まさに本気モードによる少数精鋭の戦いが展開されたと言えるだろう。

今年の「過年度実績組」は6名。(昨年の奨励賞&全国3位入賞が1名と入選が4名、昨年・一昨年連続入選が1名)

また、本選進出19名の学年別内訳を見ると、小6・10名、小5・7名、小4・2名となっており、高学年有利の状況に変化はない。(昨年は20名中、小6・11名、小5・6名、小4・3名)

全員が「学コン」初挑戦となる小4の本選進出者は2名であった。(近年、小4は3名→2名→1名→2名→3名→2名と推移している)

成功は失敗の積み重ねの上に生まれる

その日・その時に弾いた、たった1曲の課題曲のみで、コンテスタントの実力の全体は決して評価できはしない。

しかしコンクールというものは総じて、少々無理のあるそんなやり方で、線引きを行い、入賞・入選者をセレクトし、彼らを賞揚し、さらに上位の演奏ステージへと送り出す機能を有している。

もちろん賞はキャリアには残るが、それを得たからと言って、以降、努力をしなくても良いということにはならない。音楽は実演がすべて。そこから先は、すべて本人次第である。コンクールで良い結果を得たからといって、喜びに浸っている時間はない。

一方、セレクションに漏れた場合も、落胆に留まっている時間は、やはりない。

野球の世界では、どんなに素晴らしいバッターでも、3回のうち2回は確実に失敗する。

その2回の失敗と真摯に向き合う。逃げないで、我慢強く向き合い続ける。その結果、アベレージとして、3回に1回の成功が生まれる。

ヤンキースのイチロー選手は次のように言っている。(「4000本安打のイチロー選手が語った『失敗と喜び』」-日経Bizアカデミー より)

これからも失敗をいっぱい重ねていって、たまにうまくいってという繰り返しだと思うんですよね。バッティングとは何か、野球とは何か、ということをほんの少しでも知ることができる瞬間というのは、きっとうまくいかなかった時間とどう自分が対峙するかによるものだと思うので、なかなかうまくいかないことと向き合うことはしんどいですけど、これからもそれを続けていくことだと思います。

惜しくも本選進出を逃したコンテスタントは、コンクール後に送付される講評をもとに、今回の結果ときちんと向き合ってみよう。

いつかやってくる成功は、多くの失敗を糧にしていく中でしかつかみ取れないものだということを固く信じて。

photo by 110kuwahara

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 ヴュータンは壮大なスタイルで書きました。その音楽はどこをとっても豊かでよく響くものです。自分のヴァイオリンをよく鳴らそうと思うなら必ずヴュータンを弾いてほしいですね。

ウジェーヌ・イザイ(List

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