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荒井優利奈さんが第2位 プラハの春国際音楽コンクール

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創設1947年。激動の戦後史を刻んだチェコのブラハで、ほぼ毎年開催されてきた歴史ある国際コンクール。

ヴァイオリン部門史上2人目の日本人入賞は、25年前に優勝した師のバトンを受け継ぐものだった。

「ハイフェッツ国際」優勝から3ヶ月

2017年5月7日〜15日、チェコ・プラハで開催された「第69回プラハの春国際音楽コンクール」ヴァイオリン部門で、日本の荒井優利奈さんが第2位に入賞した。また、吉江美桜さんが特別賞を受賞した。

同コンクールのヴァイオリン部門には今回、世界各国から97名が応募し、55名(日本12名)が事前審査を通過、そのうち46名(日本12名)が第1ラウンドに出場し、セミファイナル へ12名(日本3名)、ファイナルへ4名(日本1名)が駒を進めた。

ファイナリスト4名のうち、地元チェコ勢は2名。

圧倒的な違いを示さなければ入賞が難しい、”hometown decision” もあり得る状況の中、荒井優利奈さんがファイナルで選んだ協奏曲はチャイコフスキー。

3ヶ月前に「第5回ヤッシャ・ハイフェッツ国際ヴァイオリンコンクール」のファイナルで審査委員長ギドン・クレーメル氏の前で演奏し、見事に優勝を飾った得意のレパートリーだ。

荒井優利奈さん第1位、福田廉之介さん第3位 ハイフェッツ国際

この曲への絶対の自信が安定感と推進力を喚起し、雄大なスケールに一層の華やぎが加わった荒井さんの演奏は、十分優勝に値する完成度を示した。

1992年のヴァイオリン部門優勝は玉井菜採氏

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プラハの春音楽祭と連動した同コンクールは1947年に創設され、1952年と1969年を除いて毎年開催されてきた。

ヴァイオリン、チェロ、ピアノ、オルガン、ハープシコード、管楽器、弦楽四重奏、声楽、指揮、作曲と、毎年部門を変えて開催され、ヴァイオリン部門は69回を数える同コンクールの歴史の中で、これまでに計12回開催されてきた。

チェコが社会主義体制下にあった時代は、1949年にイギリス人が第3位に入賞した以外は、ヴァイオリン部門の全入賞者がチェコ、ソ連、その他東欧諸国(ハンガリー、ポーランド、東ドイツ)のコンテスタントで占められていた。

1989年、チェコで「ビロード革命」が起こり、社会主義政権が倒れて民主化が実現した。

プラハに本当の「春」が到来したことを告げるかのように、1992年(第44回)同コンクールのヴァイオリン部門で、当時、桐朋学園大在学中の玉井菜採氏(現東京藝大准教授)が第1位を獲得、社会主義圏以外からの初の優勝者となった。

以降、ヴァイオリン部門での日本人入賞者は途絶えていたが、東京藝大で玉井氏に師事した荒井優利奈さんが、今回惜しくも優勝は逃したものの、それに値するファイナルの圧巻の演奏で第2位を獲得した。

Prize Winners

1st prize CZK 200,000(約94万円)
Olga Šroubková (Czech Republic)

2nd prize CZK 100,000
Yurina Arai (Japan)

3rd prize and Special Recognition of the Jury CZK 50,000
Hana Chang (USA)

Honorable Mention of the jury
Mio Yoshie (Japan)

Honorable Mention of the jury
Matouš Pěruška (Czech Republic)

Bohuslav Martinů Foundation Prize for the best performance of the Czech Rhapsody
Olga Šroubková

Czech Music Fund Foundation Prize for the best performance of the “Ballad about Troll Nacken and the Violinis” by David Lukáš
Olga Šroubková

公式サイト

ファイナル動画

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 弦だとか弓の毛だとか、そんなことを意識しているようじゃだめなんだ。ヴァイオリンは弾くものじゃなく、歌うものだ。

レオポルド・アウアー(List

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