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岡本誠司さん第2位、周防亮介さん第7位 ヴィエニャフスキ国際

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1935年の第1回大会の優勝はジネット・ヌヴー、第2位はダヴィッド・オイストラフ。

有数の歴史と権威を誇る同コンクールでは、これまでに日本人コンテスタントが第6回大会から9大会連続で入賞するという輝かしい足跡を残してきた。

今、栄えあるそのバトンは、従来の日本人奏者の定型に収まらない、際立つ個性と存在感を放つ20代前半の俊英に託された。

日本人が10大会連続入賞

10月20日〜22日、ポーランド・ポズナンで「第15回ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクール」のファイナルが行われ、日本の岡本誠司さんが第2位、周防亮介さんが第7位に入賞した。

同コンクールは今回、東京など世界4都市で予備選を実施。審査委員長のマキシム・ヴェンゲーロフ氏が演奏後に出場者個々と面談を行うという画期的な試みも奏功し、予備選には世界40ヶ国から同コンクール史上最多の250名を超える応募があった。

難関の予備選を通過したのは52名、そのうち39名と推薦枠1名を加えた40名がポーランド・ポズナンで行われる4ラウンド制の本審査に出場した。

約1時間に及ぶ重厚なプログラムで、ヴィルトゥオーゾ性と演奏体力が問われた第1ステージ、リサイタルアーティストとしての成熟度に焦点が当てられた第2ステージ。そしていずれのコンクールでも評価が最も厳しくなると言われるバッハとモーツァルト(室内楽オケとの共演)のセミファイナル(第3ステージ)。

過去の主要国際コンの上位入賞者らを含む出場40名(日本8名)は、第1ステージで26名(日本6名)、第2ステージで13名(日本2名)、セミファイナルで7名(日本2名)へと絞り込まれた。

ダイナミズムと繊細さを両立

日本の岡本誠司さんは、今年6月に行われた「仙台国際」で第6位に入賞。その経験を糧にして臨んだ今回のステージでは、ダイナミズムと繊細さを両立させる自在な表現のコントロールが冴え渡った。

出演順が最後という運も見事にパワーへと転化し、ヴィエニャフスキ2番とブラームスを選んだファイナルは、オケとの丁々発止のインタープレイで躍動し、第2位を獲得した。アーティスティックな感性に、大物然とした品格を合わせ持つ、新たなタイプの日本人演奏家の誕生を予感させた。

一方、周防亮介さんは第1ステージから入念なアナリーゼに裏打ちされた緻密な構成力が光り、ファイナルのヴィエニャフスキ2番とブラームスでは客席を一気に楽曲世界へと誘う響きで、第7位を獲得、自身初のシニア国際コン入賞となった。

第1位は、第1ステージから圧倒的な迫力とヴィルトゥオーゾ性を発現、力強くかつノーブルな音色で聴衆を魅了し、ファイナルのショスタコーヴィッチ第1番で客席をブラボーの嵐に巻き込んだ Veriko Tchumburidze さん(20歳 ジョージア / トルコ)。現在、ミュンヘン音楽大学でアナ・チュマチェンコ氏に師事している。

岡本誠司さんと同位の第2位には、今年6月の「モントリオール国際」で第2位を獲得した韓国の Bomsori KIM さんが入った。

受賞者

1st Prize, 30.000 Euro VerikoTCHUMBURIDZE, Georgia/Turkey 

2nd Prize ex aequo, 20.000 Euro Bomsori KIM, South Korea

2nd Prize ex aequo, 20.000 Euro Seiji OKAMOTO, Japan 

4th Prize, 10.000 Euro Luke HSU, USA

5th Prize, 10.000 Euro Richard LIN, Taiwan/USA

6th Prize, 5.000 Euro Maria WŁOSZCZOWSKA, Poland

7th Prize, 5.000 Euro Ryosuke SUHO, Japan
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岡本誠司さんは、「第60回(2006)全日本学生音楽コンクール」小学校の部・全国大会第1位、15歳で「2009ロベルト・カネッティ国際ヴァイオリンコンクール」第2位、「第3回(2011)宗次エンジェルヴァイオリンコンクール」第4位。ピッチ・奏法の相違、チェンバロ伴奏、バロックオケとの共演等、他の国際コンとは異質の条件で競われる「第19回(2014)J.S.バッハ国際コンクール」ヴァイオリン・バロックヴァイオリン部門で東洋人初の第1位・聴衆賞。「第6回(2016)仙台国際音楽コンクール」ヴァイオリン部門第6位。

周防亮介さんは、「第61回(2007)全日本学生音楽コンクール」小学校の部・大阪大会第2位、「第62回(2008)全日本学生音楽コンクール」中学校の部・全国大会第3位、「第13回(2009)クロスター・シェーンタール国際ヴァイオリンコンクール」第1エイジグループ(14歳以下)第1位・ヴィルトゥオーゾ賞・EMCY賞、「第4回(2010)オイストラフ国際ヴァイオリンコンクール」カテゴリーB(14歳~17歳) 最高位(第3位 )・特別賞、「第81回(2012年)日本音楽コンクール」第2位・聴衆賞。

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 弦だとか弓の毛だとか、そんなことを意識しているようじゃだめなんだ。ヴァイオリンは弾くものじゃなく、歌うものだ。

レオポルド・アウアー(List

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