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“協議” はなし? 「チャイコフスキー国際」の審査ルール

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「指名投票」と「採点」のみで決定

コンクールの審査に対する関心が高まる中、公式サイト上で採点方法等の審査ルールを明らかにする国際コンクールが増えている。

「チャイコフスキー国際コンクール」もそのひとつだ。

同コンクールの公式サイトによれば、ヴァイオリン部門の審査は次のように行われる模様だ。

第1ラウンド

(a) 「指名投票」で第2ラウンド進出者(12名)を決定

第1ラウンドの演奏が終わると、各審査員は第2ラウンドに進出させたいコンテスタント12名を順位を付けない形で指名する。指名数の多いコンテスタントから順に12名までが第2ラウンドに進出。

(b) 「指名投票」とは別に「採点」を行う

各審査員は上記の指名投票とは別に、各コンテスタントを25点満点で採点する。もし、(a) の指名投票で第2ラウンド進出ラインに複数のコンテスタントが並んだ場合は、この得点が高かった方が進出者となる。

また、この採点結果はファイナルの順位付けに使われる。

後のラウンドの審査に影響を与えるのを防ぐため、第2ラウンド進出者の (a)「指名投票」と(b)「採点」の結果は、審査員内を含め、一切開示されない。

一方、第2ラウンドに進出できなかったコンテスタントについては、 (a)「指名投票」の結果が開示され、各審査員は彼らに直接、審査結果について説明することができる。

投票と採点の集計結果のみで決まるシステムであり、第1ラウンドの審査結果はラウンド終了後1時間で出るとされている点からも、審査員が協議する余地はないように思われる。

第2ラウンド

第1ラウンドと同様。

(a) 「指名投票」でファイナル進出者(6名)を決定

(b) 「指名投票」とは別に「採点」を行う

ファイナル

ここではじめて各審査員は6名のコンテスタントの順位付けをする。

1位=1ポイント、2位=2ポイント・・・とし、得票ポイントの少ない順に、入賞順位を決定する。

同位の場合は、第1ラウンドと第2ラウンドの採点結果を総合し、順位を決める。

第1位(ゴールドメダル)は、最大多数の評価(少なくとも11名中8名の審査員から1位の評価を受けること)が求められる。

特別賞は各審査員が1名を指名し、指名数で決定される。

ファイナルの審査結果も演奏終了後1時間で出るとしている。やはりポイントの集計のみで決まるので、スムーズに行けば協議の余地はないが、1位を出すかどうかが問題となった場合等は、協議はありそうだ。

また、全部門(ヴァイオリン・チェロ・ピアノ・声楽)の第1位から選ぶグランプリについても、協議による決定となりそうだ。
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グランプリ受賞者の賞金は13万ドル。ヴァイオリン審査にレーピン氏。

「第15回チャイコフスキー国際コンクール」ヴァイオリン部門は、6月15日~7月3日に、ロシア・モスクワで開催される。

事前審査(書類と音源)を通過したコンテスタントが、本審査直前にモスクワで行われるオーディション(6/11〜14)に出場、そこで25名以下に絞り込まれ、6月15日からの本審査第1ラウンドに臨む。

本審査は3ラウンド制(第1・第2・ファイナル)で、最大12名が第2ラウンドへ、最大6名がファイナルに進出する。

賞金は、全部門を通じてのグランプリに10万ドル(約1170万円)、第1位:3万ドル、第2位:2万ドル、第3位:1万ドル、第4位:5千ドル、第5位:3千ドル、第6位:2千ドル、特別賞(第2ラウンドの室内楽オケとの共演における最優秀コンチェルト賞):2千ドルとなっている。

申込締切は当初予定の2月1日が延長され、3月1日となった。

尚、2014年12月24日現在、同コンクールの審査員団の編成は継続中であり、全部門で16ヶ国、42人の音楽家が審査員として招聘される。

ヴァイオリン部門にはヴァディム・レーピン、ピアノ部門にボリス・ベレゾフスキー、デニス・マツーエフ、声楽部門にプラシド・ドミンゴら各氏の参加が予定されているという。(Source : “Russkiy Mir Foundation”

「第15回チャイコフスキー国際コンクール」公式サイト」

photo by Macs24

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 ヴュータンは壮大なスタイルで書きました。その音楽はどこをとっても豊かでよく響くものです。自分のヴァイオリンをよく鳴らそうと思うなら必ずヴュータンを弾いてほしいですね。

ウジェーヌ・イザイ(List

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